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星空案内はこちらのPDFファイルと一緒にお読みください

 今日から10月。日の入りの時間も日に日に早くなり、紅葉と夕焼けが美しい季節になりましたね。10月の夜空は、夏の星座が空の高いところに見え、まだまだにぎやかな季節です。

 この秋から冬にかけてのの宵空では、太陽が沈んだ後の夕焼けの中に宵の明星金星が見えています。今月の金星までの距離は光の速さで約11分で、8月に太陽の向こう側を周ってから少しずつ地球に接近してきているところです。このあと来年の3月ごろまで、宵の明星として見ることができます。

 水星と金星は地球より内側をまわっているので内惑星と呼ばれています。内惑星は、地球と太陽との位置関係により、見かけの大きさと明るさが変化します。その様子はこちらのページで解説しています。


天体望遠鏡で見た昼間の金星
Nexstar Evolution 6-J
MZT824RF ズームアイピース使用
マイクロフォーサーズミラーレスカメラ
 その金星が西の空に沈み、夜が暮れてくる午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空の高いところに明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座デネブ(2600光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。こと座の中には、7月のこのページで紹介したM57があります。また、夏の大三角のほぼまん中、はくちょう座のくちばしにあたるところには、7月のこのページで紹介したアルビレオという星があります。このアルビレオのすぐ近くにあるこぎつね座という星座の中にには、2022年8月のこのページで紹介したM27と呼ばれる星雲や、2023年9月のこのページで紹介した球状星団M71もあります。

 一方、南の空のに目を向けると、空の中ほどの周りに明るい星が少ないところに、今年はぽつんと黄色っぽい明るい星が見えています。この星が土星です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。 土星は9月9日に「衝」を迎え、これから観望の好期を迎えます。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 この輪は、土星の直径(約116,000km)に対してわずか20mの厚さしかない円盤のため、地球から見て真横になったときと太陽に対して真横になったときには、見かけ上輪が消えたように見える現象が起こります。次に土星の輪の消失が見られるのは来年3月24日と5月7日で、それに向けて日に日に輪が針のように細くなっていく様子を見ることができます。


Nexstar Evolution 6-Jで撮影した土星
MZT824RF ズームアイピース使用
マイクロフォーサーズミラーレスカメラ
2024年8月3日撮影 
同時に撮影したMP4動画はこちら(7.4MB)


ペガスス座M15のシミュレーション画像
80倍くらいで見るとこのように見えます
口径20cmクラスより大きな望遠鏡で見ると、
周辺の細かい星粒が見えてきます

セレストロン Nexstar+での導入方法
「3」(Deep Sky)キー→メシエ
→「15」をキーパッドから入力

Sky-watcher Gotoドブソニアンでの導入方法
「4」(メシエ)キー→
→「15」をキーパッドから入力

Meade オートスターでの導入方法
Object→Deep Sky→Messier Objects
→「15」をキーパッドから入力

 土星から空の高いところに目を移すと、天頂から東の空には秋の星座たちが見えています。「馬肥ゆる秋」のごとく、天頂付近に見えているのは、天馬ペガススの姿です。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。

 そのペガススの鼻先に、球状星団M15があります。地球から約31,000光年の距離に有る天の川銀河(私たちの銀河系)の中の天体で、球状星団という名前の通り星がボール状に集まったもので、年老いた星がお互いのエネルギーをもとめて集まってきている様子と考えられています。天の川銀河(私たちの銀河系)の外側を取り巻くように存在する天体で、いまだに謎の多い天体のひとつです。

 M15の他にも、昨年10月のこのページで紹介した、みずがめ座のM2(約37,500光年)も秋の夜空で良く知られた球状星団です。みずがめ座には、昨年10月のこのページで紹介した惑星状星雲NGC7293もあります。

 このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。四辺形の西側(右側)の縦の辺をまっすぐ南のほうに延ばし、土星やみずがめ座を通り越した先に、まわりに明るい星がないところにひとつだけ1等星を見つけることができます。この星がみなみのうお座フォーマルハウト(22光年)です。日本ではその名の通り「みなみのひとつぼし」などと呼ぶ地方もあります。みなみのうお座の東には2022年11月のこのページで紹介したちょうこくしつ座銀河NGC253や球状星団NGC288など、小口径の望遠鏡でも楽しめる星雲星団があります。これらの星雲や星団は、肉眼では見ることができないため、見つけるのが難しいものですが、天体自動導入望遠鏡なら、天体の名前を入力するだけで見つけることができます。

 一方、ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。ペガススの四辺形とアンドロメダ座との接点の星は「アルフェラッツ」という星で、アラビア語で「馬の中心」という意味があります。星座絵に描かれた天馬ペガススの、ちょうどおなかの部分にあたる星なのです。アンドロメダ座には、昨年11月のこのページで紹介したアンドロメダ大銀河M31NGC8912022年10月のこのページで紹介した二重星アルマク・2008年10月のこのページNGC752など、双眼鏡や望遠鏡で見て楽しい天体がたくさんあります。

 アンドロメダ座の北側には小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座があります。アンドロメダは、ギリシャ神話のカシオペヤの娘で、父はカシオペヤの西となりにいるケフェウス・夫となったのが東隣のペルセウス・・・という具合に、この季節の星座たちはひとつの神話でつながっています。もし興味のある方は、図書館やインターネットで調べてみてはいかがでしょう。
 そのペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近を見ると、空のきれいなところであれば天の川の中に肉眼でもなにやらぼーっとした光のしみのようなものを見つけることができます。これが昨年12月のこのページで紹介した二重星団です。

 さらに夜が更けて夜11時ごろになると、東の空から2つの明るい星が昇ってきます。少し高いところに、金色にとても目立って見えているのが木星で、その少し低いところからは不気味に赤く輝く火星も見つかるはずです。

 木星までの距離は、光の速さで約40分かかりますが、太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えるます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。

 一方の火星は、来年1月12日の最接近に向けて、急速に地球に近づいていて、今月の火星までの距離は光の速さで約9分です。是非この機会に火星を観察して、日に日に大きくなる火星の様子をご自身の目で確かめてみてください。


セレストロン CPC1100-J撮影した木星
MZT824RF ズームアイピース使用
マイクロフォーサーズミラーレスカメラ


セレストロン CPC1100-J撮影した火星
MZT824RF ズームアイピース使用
マイクロフォーサーズミラーレスカメラ

 火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。

 このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

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