あけましておめでとうございます!。旧年中は当社HomePageをたくさんの方々にご覧いただき、ありがとうございました。今年も皆さんに夜空を楽しんでいただけるよう、楽しいコンテンツ作りをしていきたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。
この冬は今のところ全国的に冷え込みが厳しく、冬型の気圧配置が強まると、日本海側ではなかなか良い星空が見られない時期となってしまいますね。その一方で、大平洋側の地方では、空気が乾燥し透明度の良い夜空に、冬の美しい星たちが輝く季節です。午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空には少しおとなしめに輝く秋の星座たちがまだ見えています。比較的明るい星が少ない秋の星座ですが、空の高いところに見える4つの2等星で作られる秋の四辺形は、天馬ペガススのおなかにあたる場所にあります。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。ペガスス座には、2010年10月のこのコーナーで紹介した球状星団M15があります。
ペガススの四辺形の北東の辺から、天頂方向に向かって明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。ペガススの四辺形とアンドロメダ座との接点の星は「アルフェラッツ」という星で、アラビア語で「馬の中心」という意味があります。天馬ペガススのちょうどおなかの部分にあたる星なのです。アンドロメダ座には、昨年11月のこのページで紹介した有名なアンドロメダ大銀河や2008年10月のこのページで紹介した散開星団NGC752などがあります。また、このアンドロメダ座の2等星の並びのいちばん先端、ペルセウス座に近いところに輝く2等星アルマクは、2006年11月のこのページでも紹介したとても美しい二重星として知られています。
そして、アンドロメダ座の北側には小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座があります。アンドロメダは、ギリシャ神話のカシオペヤの娘で、父はカシオペヤの西となりにいるケフェウス・夫となったのが東隣のペルセウス・・・という具合に、この季節の星座たちはひとつの神話でつながっています。もし興味のある方は、図書館やインターネットで調べてみてはいかがでしょう。 そのペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近には、先月のこのページでも紹介している二重星団と呼ばれるこの星の集まりがあります。また、さんかく座にあるM33や、カシオペヤ座のM52など、この季節はたくさんの美しい星雲星団を見ることができます。是非あなたも双眼鏡や望遠鏡で楽しんでみてください。
さらに東の空に目を転じると、明るい星が多くとてもにぎやかな冬の星座たちを見ることができます。今年の冬の夜空には、天頂近くの高いところに、周りのどの星より明るく金色に輝く星が見えます。この星が木星です。木星は昨年12月3日に「衝」を迎え、今が最も良く見える時期です。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えるます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。
木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオ・エウロパ・ガニメデ・カリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。
今年、木星が見えているのはおうし座になります。木星のすぐ下にオレンジ色に輝くのが、おうし座の一等星アルデバラン(65光年)です。この付近は、ヒアデス星団という散開星団Mel25の一部で、この付近を双眼鏡で見てみると、40個程度の星が広く散らばっているのを見ることができます。一方、もう少し空の高いところに見える数個の星がごちゃごちゃっと集まって見えるところが、先月のこのページでも紹介した「すばる」ことプレアデス星団M45です。
そして、おうし座の北に黄色っぽく光る1等星が、ぎょしゃ座のカペラ(41光年)です。ぎょしゃ座には冬の天の川が中央を流れていて、双眼鏡で見ると無数の星たちが輝いているのを見ることができます。この中に、明るい3つの散開星団があります。
最も東よりにあるM37は、約4700光年とこの3つの中でも最も遠い距離にあり、望遠鏡で見ると小さな星たちが無数に群がっている様子を見ることができます。まん中のM36は、約3800光年の距離にあり、星の数はM37に比べて少なめで、明るめの星がバラっと散らばって見えます。いちばん西のM38は、約3600光年と最も近く、他の2つに比べると少し広がりのある星の集まりです。
M36
M38
M37
ぎょしゃ座散開星団M36 M37 M38の 望遠鏡で見たときのシミュレーション画像 50倍くらいの倍率で見たときの視野にしてあります それぞれの星団に明るさや密集度など 個性があって面白い対象です
Meade オートスターでの導入方法
一方、南の空には冬の星座の代表冬の星座の王者オリオン座のベテルギウス(600光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.6光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座のプロキオン(11.4光年)が冬の大三角を形作っています。その北側にはふたご座のポルックス(34光年)とカストル(50光年)も見えてきています。ふたご座にも、2012年1月のこのページで紹介したM35という散開星団があります。
さらに明け方2時ごろになると、空にはもう春の星座も見えるようになります。冬の星座と比較すると明るい星が少ない春の星座ですが、今年の冬の明け方の空には、2つの惑星たちが見えています。真東の水平線から青白く光るおとめ座のスピカ(約260光年)が昇ってきたあと、もうひとつ黄色く光る明るい星が見えてきます。この星が土星です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。
さらに明け方6時ごろになると、明るく煌々と輝く明けの明星の金星も見えてきます。今月の金星までの距離は、光の早さで約13分で、少しずつ地球から遠ざかっています。この冬の間は明けの明星として見えますが、3月26日に太陽の向こう側を通過する外合となり、5月ごろからは宵の明星として見られるようになります。
20cmクラスの望遠鏡で見た土星 デジタルカメラで撮影
金星を天体望遠鏡で見てみると、左の写真のように月のように欠けている様子がわかります。この金星のように、地球より内側をまわる惑星のことを内惑星といいます。内惑星は、地球と太陽との位置関係により、見かけの大きさと明るさが変化します。その様子はこちらのページで解説しています。
このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。
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