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 今年の冷夏は農作物にも大きな影響を及ぼし、特に北日本では米の作況指数が例年を大きく下回っているとのこと。実りの秋を迎えて、少し心配なニュースも見えていますね。

 右の写真はこの事務所の近くのたんぼで植えられている古代米の一種の「翠米」(みどりまい)です。「みどり」と言ってもご覧のように稲穂は黒から紫がかった色をしていますね。現代種のもち米に通じる品種で、表面の色素層に多くビタミンやミネラルが含まれているのだそうです。

 星空の方は、いよいよこれからが秋本番。10月10日ごろの星空のようすを見ると、西の空にはまだ夏の星座が見えています。空の高いところに明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ・わし座のアルタイルはくちょう座デネブで作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。

 一方、天頂から東の空には秋の星座たちが見えています。比較的明るい星が少ない秋の星座ですが、天頂付近に見える4つの2等星で作られる秋の四辺形は、天馬ペガススのおなかにあたる場所にあります。この四辺形は、他の秋の星座を探す目印になりますから、実際の星空で良く確かめてみてください。

 そのペガススの南に、今夜の星空で最も目だって赤く輝く星を見つけることができるはずです。この星が8月27日に129年ぶりの大接近を迎えた火星です。火星と地球は2年2カ月おきに接近をします。前回の接近は2001年6月11日でしたが、今回はその時よりももっと近くに接近し、近年では最も近づく大接近中の大接近になりました。今回ほどの大接近になると、小望遠鏡でも十分に表面の模様を見ることができます。

 地球のすぐ外側をまわる火星は、約1年10カ月の周期で太陽のまわりをまわっています。1年で一周する地球とは、約2年2カ月の間隔で接近します。ところが、火星は軌道が少し歪んでいるため、その接近するときの地球と火星の位置によっては大きく接近したり、あまり接近しなかったりします。火星軌道の歪みが太陽に寄っている7〜9月に接近が起こるときのことを「大接近」と呼んでいて、火星を観測する絶好の機会となります。

6月7月8月のこのコーナーでは、火星についてより詳しくコメントしています。興味のある方は是非ご覧ください。

Meade LX200GPS-25で撮影した火星

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→カセイを選択


はくちょう座散開星団M39のシミュレーション画像
20倍くらいの倍率で見るとこのように見えます

Meade オートスターでの導入方法

テンタイ→セイウン/セイダン→メシエテンタイ→
「39」をキーパッドから入力

一般の赤道儀式での導入方法はこちら

 10月のうちはまだ高いところに見えるはくちょう座の中でも、最も北に近いところにM39という散開星団があります。星空のきれいな場所では、肉眼でも天の川の中にぼんやりと光のしみのように見ることができる星団で、双眼鏡や低倍率の望遠鏡で見ると、おなじくらいの明るさの星がバラバラっと散らばっている様子がとても美しい星団です。

 M39は天の川銀河(私たちの銀河系)の中の天体で、地球から約810光年と比較的近い距離に有るため、このように低倍率の望遠鏡でも大きく広がって見えるわけです。

 秋のに見やすい星雲星団としては、このM39の他、先月のこのページで紹介したみずがめ座のM2や去年9月のページで紹介したペガスス座のM15・去年10月のページで紹介したペルセウス座の二重星団・去年11月のページで紹介した有名なアンドロメダ座の大銀河M31などがあります。

 火星が西の空に傾く夜半ごろには、天頂から南の空には秋の星座が広がっています。秋の星座は明るい星が少ないのですが、ペガスス座から連なるアンドロメダ座や、その南に見えるおひつじ座、反対の北の空にM字型に輝くカシオペヤ座など、見つけやすい星座もたくさんあります。

 そして、東の空にはすでに冬の星座も昇ってきています。空の高いところにはぎょしゃ座カペラおうし座アルデバラン、その南側には冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス・全天で最も明るい恒星のシリウスのあるおおいぬ座・そしてこいぬ座のプロキオンが冬の大三角を形作っています。夏の大三角と冬の大三角が同時に見えるのも、この時期だけですね。

 その冬の大三角より少し北側に光る明るい星が土星です。これからの季節は土星も観望の好期になります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 土星の輪や火星表面の模様は、口径6cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

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 Meade LXD55-SN8EC→1台のみ 即納可能
 Black Sniperシリーズ→即納可能
 ミヤウチ SCS-60i→11月下旬

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