星空案内はこちらのPDFファイル一緒にお読みください
残暑お見舞い申し上げます。当社の事務所のある埼玉では、8月は連日の猛暑となりましたが、下旬ごろにはだいぶ暑気払いもすすみ、朝晩は過ごしやすい毎日になっています。皆さんのお住まいの地域ではいかがでしょうか?。 今年の旧暦の8月の十五夜は、9月13日になります。旧暦と呼ばれる太陰暦はカレンダー(こよみ=暦)の一種で、日本では、現在使われている「太陽暦」が使われはじめた明治6年より前に実際に使われていました。太陽暦が太陽のまわりを地球が一周するのを基準に作られたものであるのに対し、太陰暦は月の満ちかけを基準に作られたもので、同じ日付でも約1カ月のずれがあります。 |
9月の夜空は、まだ夏の星座が空の高いところに見え、まだまだにぎやかな季節です。今年はそこにさらに2つも惑星が加わり、大賑わいとなっています。午後9時ごろの星空のようすを見ると、南西の空の低いところにさそり座のアンタレス(620光年)と並んで金色に明るく光る星があります。この星が木星です。木星は6月11日に「衝」を迎え、今が最も良く見える時期です。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えるます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。 |
木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオ・エウロパ・ガニメデ・カリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。 | デジタルビデオカメラで撮影 |
さらにその木星の東(左)の少し低いところには土星も見えています。土星も7月10日に「衝」を迎え、今が最も良く見える時期です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。 金星・火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。 |
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この夏、木星が見えているのはさそり座・土星が見えているのはいて座の方向になります。この方角は私たちの天の川銀河の中心方向にあたるため、明るく太い天の川が見えます。今の時期には、宵空で真南に見えています。この方角が、私達の天の川銀河の中心の方向になります。私達の地球がある太陽系は、天の川銀河の中心から少し離れたところにあります。このため、中心方向を見ると、たくさんの星が集まっている様子を見ることができるのです。 さそり座には、アンタレスのすぐ東にある球状星団M4や、2012年7月のページで紹介したさそりのしっぽの毒針の先あたりにあるM6とM7という2つの散開星団があり、いて座にも2014年8月のこのコーナーで紹介したM11やM8など、たくさんの星雲星団があります。 |
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その天の川に沿って空の高いところに目を移すと、明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座のベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座のデネブ(2000光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」と「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。こと座の中には、先月のこのページで紹介したM57と呼ばれる星雲があります。また、夏の大三角のほぼまん中、はくちょう座のくちばしにあたるところには、、先月のこのページで紹介したアルビレオという星があります。このアルビレオのすぐ近くにあるこぎつね座という星座の中にには、2017年8月のこのページで紹介したM27と呼ばれる星雲もあります。 |
はくちょう座散開星団M39のシミュレーション画像 20倍くらいの倍率で見るとこのように見えます
一般の望遠鏡や双眼鏡での導入方法はこちら |
さらに、はくちょう座のデネブから天の川に沿ってを北に行ったところに、M39という散開星団があります。星空のきれいな場所では、肉眼でも天の川の中にぼんやりと光のしみのように見ることができる星団で、双眼鏡や低倍率の望遠鏡で見ると、おなじくらいの明るさの星がバラバラっと散らばっている様子がとても美しい星団です。 M39は天の川銀河(私たちの銀河系)の中の天体で、地球から約810光年と比較的近い距離に有るため、このように低倍率の望遠鏡でも大きく広がって見えるわけです。 |
このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。 |
■当社オンラインショッピングでの消費税の取り扱いについて■ 2019年10月1日からの消費税率の改正に伴い、当社オンラインショッピング内の価格の総額表示を、順次旧税率(8%)および新税率(10%)の併記に変更しております。あらかじめご了承ください。 なお、9月30日までにご注文フォームより申し込みを完了したご注文については、商品の発送が10月1日以後になる場合でも、旧税率(8%)にて計算した消費税額を適用させていただきます。 但し、ご注文フォームの入力中に日付を跨ぎ、ご注文フォームの送信中に10月1日になった場合、新税率(10%)が適用になる場合がございます。ご注文は、なるべく9月30日22時までにお済ませいただきますようお願いいたします。 また、ご注文完了後にご注文内容を変更される場合は、新税率(10%)が適用になります。あらかじめご了承ください。 |
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