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今年も残り2か月。山の高いところからだんだんと紅葉が街に降りてきて、柿や栗などの秋の味覚も楽しめる季節になりましたね。 |
デジタルビデオカメラで撮影 |
その木星よりさらに低いところ、特に今月初めのころはまだ太陽が沈んで間もない時間でないと見えないかもしれませんが、宵の明星の金星も見えてきています。今月の金星までの距離は光の速さで約12分で、太陽の向こう側を周って少しずつ地球に接近してきているところです。来年の春まで、宵の明星として見ることができます。 |
天体望遠鏡で見た 昼間の金星 |
さらにその木星や金星の東(左)のには土星も見えています。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。 金星・火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。 |
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11月29日には、この3つの惑星にさらに月が加わり、夕焼け空の中でとても美しい眺めになります。日没後30分後くらいが、最も美しく見えるでしょう。金星と木星は低いところに見えるので、なるべく西の空が水平線近くまで開けた場所で見るようにしましょう。 | |
11月29日の東京での17:00ごろの南西の空の様子 大阪では約40分後・福岡では約40分後が ほぼ同じ空になります。 |
その惑星たちが西の空に沈む午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空の高いところには、明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座のベガ・わし座のアルタイル・はくちょう座のデネブで作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」と「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。こと座の中には、8月のこのページで紹介したM57と呼ばれる星雲があります。また、夏の大三角のほぼまん中、はくちょう座のくちばしにあたるところには、、8月のこのページで紹介したアルビレオという星があります。このアルビレオのすぐ近くにあるこぎつね座という星座の中にには、2017年8月のこのページで紹介したM27と呼ばれる星雲もあります。 |
一方、西の空の夏の星座たちにくらべて、少しおとなしめに輝くのが、天頂から東の空に見える秋の星座たちです。明るい星が少ない秋の空ですが、「馬肥ゆる秋」のごとく、東の空の中ほどに見えているのは、天馬ペガススの姿です。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。ペガスス座には、、2013年10月のこのコーナーで紹介した球状星団M15があります。 このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。四辺形の西側(右側)の縦の辺をまっすぐ南のほうに延ばしていくと、まわりに明るい星がないところにひとつだけ1等星を見つけることができます。この星がみなみのうお座のフォーマルハウト(22光年)です。日本ではその名の通り「みなみのひとつぼし」などと呼ぶ地方もあります。 そして、ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。ペガススの四辺形とアンドロメダ座との接点の星は「アルフェラッツ」という星で、アラビア語で「馬の中心」という意味があります。星座絵に描かれた天馬ペガススの、ちょうどおなかの部分にあたる星なのです。アンドロメダ座には、先月のこのページで紹介したアンドロメダ大銀河M31やNGC891、2006年10月のこのページで紹介した二重星アルマク・2008年10月のこのページNGC752など、双眼鏡や望遠鏡で見て楽しい天体がたくさんあります。 |
40倍くらいでみたペルセウス座二重星団の シミュレーション画像 まさに「宝石箱」です |
そのアンドロメダ座の北側には、小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座があります。アンドロメダは、ギリシャ神話のカシオペヤの娘で、父はカシオペヤの西となりにいるケフェウス・夫となったのが東隣のペルセウス・・・という具合に、この季節の星座たちはひとつの神話でつながっています。もし興味のある方は、図書館やインターネットで調べてみてはいかがでしょう。 そのペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近を見ると、空のきれいなところであれ、ば天の川の中に肉眼でもなにやらぼーっとした光のしみのようなものを見つけることができます。これが二重星団です。地球から7600 光年にある2つの星団で、低倍率の望遠鏡や双眼鏡見ると、天の川のたくさんの星の中に見える様子は感動的です。 この付近は天の川の中にあるので、双眼鏡や望遠鏡で見てみると、これ以外にもたくさんの星雲星団を見ることができます。左の写真は、その秋の天の川を撮影したものです。上の方を横に流れているのが天の川で、たくさんの星や星雲星団の中に、暗黒星雲が複雑に入り組んでいる様子も見ることができます。双眼鏡でこの付近を見ると、無数の星たちが輝いている様子を見ることができます。 さらに目を東の空に向けると、そこにはすでに冬の星座も顔を出しています。ペルセウス座より少し低い ところに、黄色く輝いて見えるのがぎょしゃ座のカペラ(42光年)です。ぎょしゃ座には2018年12月のこのページで紹介したM36・37・38の3つの散開星団があります。 |
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一眼レフデジタルカメラで撮影した秋の星雲星団 APS-C一眼レフ+20mm F1.8レンズ→F2.5使用 1分露出 長野県野辺山高原にて撮影 nano tracker使用 |
このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。 |
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