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 残暑お見舞い申し上げます。今年は全国的に天候も良く、大地と太陽からいっぱいの恵みを受けた秋の味覚が、皆さんのお宅の食卓をにぎわせるももうすぐです!。事務所のまわりのたんぼでは、もうすでに金色の輝きが見られるようになり、すでに稲刈りもはじまっています。


Meade ETX-90ECにデジカメを取りつけて撮影した満月
月は私達に最も近い「星」です。
望遠鏡で見ても、とても興味深い対象です。

Meade オートスターでの導入方法

テンタイ→タイヨウケイ→ツキ→
ツキゼンタイを選択

 秋の夜空といえばまず思い浮かぶのが仲秋の名月。「お月見」と呼ばれる風習は、旧暦(太陰暦)の8月の十五夜に出る「仲秋の月」と、9月の十三夜に出る「後の月」に、その年に収穫された農作物をお供えして、天の恵みに感謝をするものと考えられています。

 今年の旧暦の8月の十五夜は、10月6日になります。旧暦と呼ばれる太陰暦はカレンダー(こよみ=暦)の一種で、日本では、現在使われている「太陽暦」が使われはじめた明治6年より前に実際に使われていました。太陽暦が太陽のまわりを地球が一周するのを基準に作られたものであるのに対し、太陰暦は月の満ちかけを基準に作られたもので、同じ日付でも約1カ月のずれがあります。

 例年、仲秋の名月(旧暦の8月15日)は満月と数日ずれることが多いのですが、今年は実際の満月とは1日と一致しています。太陽が沈んだ後の東の空から昇る月を見ながら、大地と太陽がくれたおいしい味覚に感謝しようではありませんか。

 その仲秋の名月の1カ月前の満月となる9月8日には、約1年ぶりとなる部分月食が見られます。詳しくはこちらのページにて特集しています。

 月は、星空を見るには明るすぎてちょっと邪魔になってしまいますが、今月の後半は月の影響もなくきれいな星空を見ることができます。9月10日ごろの星空のようすを見ると、宵空の高いところに明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座デネブ(2000光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。こと座の中には、先月のこのコーナーで紹介したM57と呼ばれる星雲があります。また、夏の大三角のほぼまん中、はくちょう座のくちばしにあたるところには、アルビレオというとてもきれいな二重星もあります。

 一方、天頂付近の夏の星座たちにくらべて、少しおとなしめに輝くのが東の空に昇ってきた秋の星座たちです。「馬肥ゆる秋」のごとく、東の空に見えているのは、天馬ペガススの姿です。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。

 このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。四辺形の西側(右側)の縦の辺をまっすぐ南のほうに延ばしていくと、まわりに明るい星がないところにひとつだけ1等星を見つけることができます。この星がみなみのうお座フォーマルハウト(22光年)です。日本ではその名の通り「みなみのひとつぼし」などと呼ぶ地方もあります。

 一方、ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。アンドロメダ座には2002年11月のページで紹介した有名なアンドロメダ座大銀河M31(230万光年)などがあります。そして、その北側には小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座があります。アンドロメダは、ギリシャ神話のカシオペヤの娘で、父はカシオペヤの西となりにいるケフェウス・夫となったのが東隣のペルセウス・・・という具合に、この季節の星座たちはひとつの神話でつながっています。もし興味のある方は、図書館やインターネットで調べてみてはいかがでしょう。

 空のきれいなところで、そのペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近を見ると、肉眼でもなにやらぼーっとした光のしみのようなものを見つけることができます。ここに望遠鏡を向けると、それがたくさんの星の集まりであることがわかります。二重星団と呼ばれるこの星の集まりは、2つの星団が重なり合うようにして見えることからこの名前がついています。望遠鏡の倍率を低めにして広い視野で見てみると、まさに「宝石箱」といった感じに見えるとても見ごたえのある天体です。

 この他にも、秋の夜空には星雲星団がたくさんあります。右の写真をクリックすると、目では見ることができない淡い星雲星団がたくさんあることがわかります。


40倍くらいでみたペルセウス座二重星団の
シミュレーション画像
まさに「宝石箱」です

Meade オートスターでの導入方法

セイウンセイダン→
NGCテンタイ→
「884」をキーパッドから入力

一般の赤道儀式望遠鏡での導入方法はこちら


35mm版一眼レフカメラで撮影した秋の星雲星団
クリックすると拡大します。
たまたま写りこんだペルセウス座流星群の流星も見られます。

 時間と共に星座が東から西に移り変わっていくと、夜半過ぎに東の空から明るい星が次々と昇ってきます。ぎょしゃ座カペラ(41光年)やおうし座アルデバラン(60光年)、その南側には冬の星座の王者オリオン座ベテルギウス(310光年)リゲル(910光年)といった一等星がきらびやかに輝き、さらに明け方近くになると全天で最も明るい恒星のシリウス(8.7光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座プロキオン(11.2光年)も昇ってきて冬の大三角を形作っています。

 さらに明け方近くになると、その冬の大三角の下あたりから明るい星2つ昇ってきます。上の方にあるちょっと暗めの星が土星です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 土星に続いて、太陽が昇る前の東の空でひときわ目だって明るく輝いているのが、「明け明星」の金星です。今月の金星までの距離は、光の早さで約14分と、月の次に近い距離にいる星で、現在少しずつ地球から遠ざかっています。天体望遠鏡で見てみると、右の写真のように月のように欠けている様子がわかります。


20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→土星を選択
 木星の衛星や縞模様・金星の満ちかけは、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

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月面観測や秋の星雲星団観望に最適な望遠鏡ラインナップ

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