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 いよいよ今年も残るところあと2カ月。冬の足音もすぐそこまで聞こえてきていますね。

 右の写真は埼玉県蓮田市の駒崎地区にあるコスモス畑です。10月下旬から満開になった花が、ちょうど見頃となっています。もともとこの地区では米が栽培されていましたが、国の政策により減反された田圃の有効活用としてコスモスが植えられています。

 「コスモス」はギリシャ語で「秩序」という意味があるそうで、秩序正しく花弁が揃っていることからこの名前が付いたそうです。英語ではcosmosと書きますが、そのまま「宇宙」という意味ももっています。秩序をもって回る地球や惑星をの様子から、このように呼ばれるようになったのでしょう。

 そんな宇宙を見上げると、いまは秋本番。11月10日ごろの星空のようすを見ると、西の空にはまだ夏の星座が見えています。空の高いところに明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ・わし座のアルタイルはくちょう座デネブで作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。

 一方、天頂から南の空には秋の星座たちが見えています。比較的明るい星が少ない秋の星座ですが、天頂付近に見える4つの2等星で作られる秋の四辺形は、天馬ペガススのおなかにあたる場所にあります。この四辺形は、他の秋の星座を探す目印になりますから、実際の星空で良く確かめてみてください。

 そのペガススの南に、今夜の星空で最も目だって赤く輝く星を見つけることができるはずです。この星が8月27日に129年ぶりの大接近を迎えた火星です。火星と地球は2年2カ月おきに接近をします。前回の接近は2001年6月11日でしたが、今回はその時よりももっと近くに接近し、近年では最も近づく大接近中の大接近になりました。今回ほどの大接近になると、小望遠鏡でも十分に表面の模様を見ることができます。

 地球のすぐ外側をまわる火星は、約1年10カ月の周期で太陽のまわりをまわっています。1年で一周する地球とは、約2年2カ月の間隔で接近します。ところが、火星は軌道が少し歪んでいるため、その接近するときの地球と火星の位置によっては大きく接近したり、あまり接近しなかったりします。火星軌道の歪みが太陽に寄っている7〜9月に接近が起こるときのことを「大接近」と呼んでいて、火星を観測する絶好の機会となります。

6月7月8月のこのコーナーでは、火星についてより詳しくコメントしています。興味のある方は是非ご覧ください。

Meade LX200GPS-25で撮影した火星

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→カセイを選択

 一方、ペガスス座から北に連なる2等星をたどる星座がアンドロメダ座です。アンドロメダ座には、去年11月のページで紹介した有名なアンドロメダ大銀河M31があります。また、その南には黄道12星座の起点となるおひつじ座、反対の北の空にM字型に輝くカシオペヤ座、その東側にはペルセウス座があります。カシオペヤとペルセウスのちょうど中間付近には、去年10月のページで紹介した二重星団があります。アンドロメダ大銀河も二重星団も、高原や山の上など星空のきれいな場所にいけば、肉眼で見つけることができる天体ですから、天体自動導入装置の無い望遠鏡でも簡単に見ることができます。

 そして、東の空にはすでに冬の星座も昇ってきています。ぎょしゃ座カペラおうし座アルデバラン、その南側には冬の星座の王者オリオン座ベテルギウスリゲルといった一等星がきらびやかに輝き、さらに火星が西の空に傾く夜半ごろになると、全天で最も明るい恒星のシリウスのあるおおいぬ座・そしてこいぬ座のプロキオンも昇ってきて冬の大三角を形作っています。

 その冬の大三角より少し北側に光る明るい星が土星です。これからの季節は土星も観望の好期になります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 さらに時間がすぎて夜明け前になると、春の星座も続々と昇ってきます。一昨年の11月に大流星雨を見せてくれたしし座が見えています。しし座流星群は一昨年のような大出現は見られないかもしれませんが、それでも11月17日の極大ごろには、1時間に30個程度の流れ星を見ることができます。

 そのしし座の足元には木星も見えはじめています。木星を望遠鏡で見ると、ガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星と、本体のしま模様を見ることができます。しま模様は、口径が大きな望遠鏡になるほど細かいところまで見えるようになります。

 土星の輪や木星の縞模様・火星表面の模様は、口径6cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

20cmクラスの望遠鏡で見た土星と木星
デジタルカメラで撮影

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 Meade LX200GPSシリーズ→12月上旬
 Meade LXD55-SN8EC→1台のみ 即納可能

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