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 街行く人々もすっかり秋の装いになった今日このごろ。季節の変わり目で毎日の気温の変化が激しい日々が続いていますが、風邪をひいてしまったりしていませんか?。

 この夏、当社では「スターライトキャラバン2002」を開催し、北は北海道から西は島根まで、各地に天体望遠鏡を持ち込んで天体観望会のお手伝いをさせていただきました。今回最北端となった北海道白老町には9月11日にお伺いしましたが、せっかく北海道まで行ったのですから、道内をしばらくまわることにしました。

 毎年いろいろな季節に北海道には足を運んでいますが、やはりこの9月頃は気候も良く、真夏の観光シーズンも終わっているので人気(ひとけ)も少なくて、とてもゆったりとした気分で北海道を楽しむことができます。そんな北海道での1枚。オホーツク海に面した別海町の野付半島にある「トドワラ」と呼ばれる場所です。海面スレスレのところに広がっていた森林が、海水の侵食により立ち枯れて、独特の風景を作っています。何度か足を運んだことのある場所なのですが、年々侵食が進んで風景も変わっています。この朝、トドワラはほとんど風が無く、内海になる野付湾はまったく波のない一面の水鏡になっていました。足もとの海面まで空と雲が写りこみ、まるで空の中を歩いているような気分でした。

 北海道では、いろいろな野性動物にも会うことができます。今回はタンチョウ・エゾシカ・エゾリス・キタキツネに会うことができました。この写真のキタキツネは、美瑛から芦別に抜ける道道で出会ったのですが、物怖じすることもなくこちらを向いて、まるでポーズでも取っているかのようです。夕方の日の光を浴びてキラキラと輝く目がとても印象的でした。

 そのきつねの目を輝かせていた夕日は、秋分を過ぎてさらに早く沈むようになり、夕焼けがより長く見られるようになりました。10月もはじめのころは、夕焼け空の中に「宵の明星」の金星が一番星として見えています。金星は地球のすぐ内側をまわっている惑星で、この時期、地球を追いかけるように急速に近づいてきて、10月30日には「内合」(地球から見て太陽の方向に金星が来る)を迎えます。このため、私達が見ることができるのは10月中旬までで、毎日観察しているとその高度がどんどん低くなっているのを見ることができます。

 その金星を望遠鏡で見ると、地球に近づいてくる金星が少しずつ大きくなって、太陽の光を受けて輝いている部分が、月と同じように形を変えていることがわかります。興味のある方は是非その変化にも注目してみてください。


40倍くらいでみたペルセウス座二重星団の
シミュレーション画像
まさに「宝石箱」です

Meade オートスターでの導入方法

セイウンセイダン→
NGCテンタイ→
「884」をキーパッドから入力

一般の赤道儀式望遠鏡での導入方法はこちら


アンドロメダ座γ星アルマクのシミュレーション画像
150倍くらいで見るとこのように見えます

Meade オートスターでの導入方法

コウセイ→ニジュウセイ→
アルマクを選択

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 夕焼けが少しずつ姿を消すころ、空には秋の星座が天高くに見えています。10月10日ごろの星空のようすを見ると、西の空にはまだ夏の星座が輝いています。空のちょっと高いところに明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座ベガ・わし座のアルタイルはくちょう座デネブで作られる「夏の大三角形」です。

 一方、天頂から南の方角には、あまり明るい星もなく、少しおとなしめに輝くの秋の星座たちがあります。「馬肥ゆる秋」のごとく、空の高いところに見えているのは、天馬ペガススの姿です。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。

 このペガススの四辺形を手がかりに、他の星座たちも探してみましょう。四辺形の西側(右側)の縦の辺をまっすぐ南のほうに延ばしていくと、まわりに明るい星がないところにひとつだけ1等星を見つけることができます。この星がみなみのうお座フォーマルハウトです。日本ではその名の通り「みなみのひとつぼし」などと呼ぶ地方もあります。

 一方、ペガススの四辺形の北東の辺から、明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。アンドロメダ大銀河などの名前を耳にしたことがある方も多いでしょう。そして、その北側には小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座があります。アンドロメダは、ギリシャ神話のカシオペヤの娘で、父はカシオペヤの西となりにいるケフェウス・夫となったのが東隣のペルセウス・・・という具合に、この季節の星座たちはひとつの神話でつながっています。もし興味のある方は、図書館やインターネットで調べてみてはいかがでしょう。

 空のきれいなところで、そのペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近を見ると、肉眼でもなにやらぼーっとした光のしみのようなものを見つけることができます。ここに望遠鏡を向けると、それがたくさんの星の集まりであることがわかります。二重星団と呼ばれるこの星の集まりは、2つの星団が重なり合うようにして見えることからこの名前がついています。望遠鏡の倍率を低めにして広い視野で見てみると、まさに「宝石箱」といった感じに見えるとても見ごたえのある天体です。

 また、アンドロメダ座のいちばん東のにあるアルマクという2等星は、とてもきれいな二重星として知られています。8月のこのコーナーで紹介したアルビレオに比べると、もっと2つの星が近寄っているため、大きめの望遠鏡で倍率を高くしないと色の違いは解りにくい星ですが、赤と青の色の対比はアルビレオにも劣らない美しい星です。

 この他にも、さきほども取り上げた「アンドロメダ大銀河(M31)」や、となりのさんかく座にあるM33など美しい星雲星団を見ることができます。是非あなたも双眼鏡や望遠鏡で楽しんでみてください。


20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

 時間と共に星座が東から西に移り変わっていくと、22:00ごろには東の空から冬の星座たちも見えはじめます。おうし座のアルデバランやぎょしゃ座のカペラとから少し遅れて、その中間付近から昇ってくるのが土星です。土星は望遠鏡で見ると丸い本体のまわりをくるっとドーナツ状の環が取り巻いている様子をみることができます。さらに1時間ほどすると、木星の姿も見ることができます。木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあります。望遠鏡で見ると、木星本体にある縞模様や、木星のまわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。

 土星の環や木星の縞模様は、口径6cmクラスの望遠鏡でも見ることができます。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分お楽しみいただけます。

 秋の夜長に、是非星空を眺めてみませんか?。もちろん、今年の秋のおいしい味覚をいっしょに楽しみながら・・・(笑)。

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惑星や星雲星団の観望に最適な望遠鏡ラインナップ

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