星空案内はこちらのPDFファイルと一緒にお読みください
桜咲く4月!。学校や職場などであたらしいスタートを切られる方も多いのではないでしょうか?。今年の桜の開花は異常に早かった去年と比べると全国的に遅く、当社の事務所のある埼玉では、ようやくつぼみがほころび始めたところです。 この季節は、花粉とあわせて中国大陸からの黄砂の影響もあり、晴れてもなかなかきれいな星空が見えない日も多いのですが、風向きが変わると空がとても青く、きれいな星空が見られるときがあります。この春の宵空では、太陽が沈んだ後の西の空に、金色に輝く星が見えます。この星は木星です。木星までの距離は光の速さで約40分かかります。木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。 |
木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオ・エウロパ・ガニメデ・カリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。 |
|
その木星が西の空に沈む午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空にはまだ冬のきらびやかな星たちが輝いています。北よりの空の中ほどで黄色く輝いているのはぎょしゃ座のカペラ(42光年)です。ぎょしゃ座には冬の天の川が中央を流れていて、双眼鏡で見ると無数の星たちが輝いているのを見ることができます。ぎょしゃ座には、1月のこのページで紹介したM36・M37・M38の3つの散開星団があります。 ぎょしゃ座より少し低い空には、冬の星座の代表オリオン座のベテルギウス(約600光年)・全天で最も明るい恒星のシリウス(8.7光年)のあるおおいぬ座・そしてこいぬ座のプロキオン(11.2光年)が冬の大三角を形作っています。 冬の大三角の一端を担うオリオン座には、ベテルギウスのほかにもう一つの一等星リゲル(約900光年)と、オリオンのベルトにある3つの二等星が目立って見えますが、そのベルトの下のところに、少し空のきれいなところだと、肉眼でも3つの4等星が縦に並んでいるのを見ることができます。ここに双眼鏡や望遠鏡を向けると、1月のこのページで紹介したオリオン座大星雲M42があります。 また、おおいぬ座には、2014年の2月のこのページで紹介した散開星団M41があります。さらに、シリウスの少し東には、2月のこのページで紹介しとも座のM46とM47があります。 そして、冬の大三角より高い空には、ふたご座のポルックス(52光年)とカストル(32光年)が仲良く輝いています。ふたご座には、2月のこのページで紹介した散開星団M35があります。 |
一方、にぎやかな西の空の冬の星座とは反対に、東の空にはおとなしめに輝く春の星座が見えています。その中でも、北の空の高いところにある北斗七星は、明るい星が並ぶ見つけやすい星の連なりです。北斗七星は星座ではなく、おおぐま座という星座の一部になります。おおぐま座には、先月のこのページで紹で紹介したM81とM82や、昨年4月のこのページで紹介したM97とM108など、小望遠鏡でも楽しめる銀河がたくさんあります。 北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座のアークトゥルス(約37光年)・おとめ座のスピカ(約260光年)へと続く春の大曲線の一部としても使われます。春の大曲線の内側にあるりょうけん座という小さな星座には、2023年5月のこのページで紹介した球状星団M3や、2019年5月のこのページで紹介したM51やM63といった銀河があります。 北斗七星の南には、春の夜空では数少ない一等星、しし座のレグルスがあります。しし座というと、11月のしし座流星群で有名ですが、実際に宵の空に見えるのは春の季節になります。そのしし座とふたご座の間には、先月のこのページで紹介したかに座の散開星団M44プレセペがあります。 |
しし座をはじめとした春の星座の方角は、太陽系のある天の川銀河の円盤状になっているちょうど薄くなった方角にあたります。このため、天の川銀河の中の星たちの数が少なく、その外側にある他の銀河をたくさん見ることができます。そのうちのいくつかには、小望遠鏡でも見える明るい銀河があります。M65・66は、しし座の後ろ足のあたりにある銀河です。銀河系からそれぞれ2400万光年と2150万光年のかなたにある、それでも比較的近くにある銀河です。 M65とM66は、どちらも10等級と銀河としては比較的明るいほうですが、それでも天体望遠鏡で見ると、存在はわかるもののぼんやりとした光のしみのようにしか見えません。しかし、最近のデジタルカメラの性能の向上により、天体望遠鏡にカメラを取り付けて数十秒露出をするだけで、右の写真のようにはっきりとその姿を写し出すことができるようになりました。 しし座周辺には、この他にも小望遠鏡でも楽しめる銀河がたくさんあります。是非宇宙を延々と旅してきた星たちの光をあなたの目で確かめてみてください。 |
しし座銀河 M65(左上)・M66(左下)と NGC3628(右上) セレストロン CPC1100-J + HyperStar APS-Cミラーレスデジカメ 30秒露出 埼玉県堂平山にて撮影
|
この時期になると、明け方の東の空にはもう夏の星座が顔を出してきます。空の高いころには、はくちょう座のデネブ・こと座のベガ・わし座のアルタイルで作られる夏の大三角が見え、南の空にはさそり座のアンタレスも見えています。 |
海から昇るさそり座と夏の天の川・金星・火星 20mmF1.7レンズ→F2.2 + APS-Cカメラ 8秒露出 福島県いわき市にて撮影 2時間半のタイムラプスムービーはこちら |
土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。 |
セレストロン ASTRO Fi 5-Jに MZT824RF ズームアイピースと スマートフォン to スコープアダプタ simpleで スマートフォンのカメラを取り付けて撮影した土星 2023年9月28日撮影 |
セレストロン CPC1100-Jで見た火星 マイクロフォーサーズミラーレスカメラで撮影 |
このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。 |
●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカード・Amazonアカウント・Yahoo!ウォレット・代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)・ショッピングクレジット(分割払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。 |
惑星や星雲星団の観望に最適な望遠鏡ラインナップ | ||
各マークについての解説はこちら | ||
はじめての星空には、まずは双眼鏡! | ||
はじめての天体観察に最適なお求めやすい双眼鏡。軽量コンパクトで女性やお子様でもお使いいただけます。 | ||
スターゲイズオリジナル FH-842K7C双眼鏡 ¥9,900 |
||
当社おすすめの入門者向け天体望遠鏡 | ||
お持ちのスマートフォンがあなたの見たい星を導いてくれる・・・。大口径10cmF6.5屈折望遠鏡搭載。ゲーム感覚で天体観測が楽しめる新しい発想の経緯台式天体望遠鏡 | ||
セレストロン StarSense Explorer DX102-J ¥69,300 |
||
コンパクトなマクストフカセグレン鏡筒と自動導入経緯台をセットし、持ち運びに便利な小型軽量に主眼を置いた天体望遠鏡。 | ||
Sky-watcher AZ-GTi + MAK90 在庫限定特価¥67,800 |
||
お持ちのスマートフォンやタブレットがコントローラーになる天体自動導入望遠鏡。大口径12.7cmシュミットカセグレン望遠鏡とのセットがお手頃価格で新登場 | ||
セレストロン ASTRO Fi 5-J ¥121,000 |
||
老舗望遠鏡メーカーが総力を挙げて作り上げた天体自動導入望遠鏡 必要十分な導入・追尾精度を抜群のコストパフォーマンスで実現 | ||
セレストロン Nexstar SE-Jシリーズ ¥121,000〜 |
||
大口径望遠鏡を持ち運び可能にするドブソニアン式望遠鏡と最新の天体自動導入装置を組み合わせ、誰でも簡単に目標の天体が導入できる次世代の天体望遠鏡! | ||
Sky-watcher Gotoドブソニアンシリーズ
\168,300〜 |
||
もっと遠くの宇宙を見たい もっときれいな写真が撮りたい | ||
写真撮影に最適なドイツ型赤道儀に、高性能な天体自動導入装置をドッキング! 鏡筒を載せ変えて様々な用途に使用できます | ||
セレストロン Advanced VX赤道儀 ¥275,000〜 |
||
セレストロンの天体自動導入望遠鏡最新モデル 内蔵Wi-Fiでスマートフォンやタブレットから直接望遠鏡をコントロール! 至れり尽くせりのユーザーフレンドリーな望遠鏡 このクラスでいちばんのおすすめ商品! | ||
セレストロン Nexstar Evolution-Jシリーズ ¥275,000〜 |
||
天文台級の望遠鏡を持ち運びできる大きさに!国際宇宙ステーションにも搭載されている本格派の天体自動導入望遠鏡 | ||
セレストロン CPC-Jシリーズ ¥605,000〜 |
この他にもいろいろな商品をラインナップしています。是非オンラインショッピングをご覧ください。