●ズーム比3倍のマルチアイピース
望遠鏡で月や惑星を見ているとき、もうちょっとだけ大きく見たい!と思うことはよくあります。また、対象の明るさやその日その日の星空の状況によって、倍率を変えられれば、より対象をじっくり見ることができます。
しかし、適当な焦点距離のアイピースが無かったり。ピントの位置が大幅に変わってしまい、対象を見逃してしまうこともあります。
そんなとき、1本のアイピースでズームできたら、アイピース交換の手間も省けとても便利ですね。そんな夢をかなえてくれるのが、3倍ズームアイピースMZT824RFです。
●4群4枚のシンプルなレンズ構成
8〜24mmや7〜21mmなど、ズーム比を3倍とした望遠鏡用ズームアイピースは、各社から「伝統的」な設計のものが発売されています。しかし、構成するレンズの枚数が多くなってしまい、表面の反射やレンズの回折などによる光のロスや収差が大きく、レンズの少ないプローゼルアイピースなどと比較すると、どうしても像が悪化する傾向がありました。
MZT824RFアイピースは、この伝統的なズームアイピースの設計をベースに、屈折率の異なるEDレンズと、当社シリーズ双眼鏡で培ってきた非球面レンズ研磨技術により、使用レンズ数を4枚まで減らし、ヌケが良くシャープな像を得ることに成功しました。
●焦点移動を減らす筺体設計
ズームアイピースは、焦点距離の変化に応じて焦点位置が移動してしまいます。伝統的なズームアイピースでは、特にこの問題が大きく、使用する望遠鏡によっては、ピントが出ない場合もありました。
また安価なズームアイピースでは、低倍率側での見かけ視界が狭く、実視界が狭まってしまうものが多く見受けられます。
MZT824RFアイピースでは、2つのレンズ群を筺体内で移動させることにより、ズームによる焦点位置の移動を最小限に抑え、現在発売されているほとんどの望遠鏡でそのまま使用でき、低倍率の24mm側でも42度の見かけ視界を確保しています。さらに、高倍率側の8mmでも見かけ視界58度になり、当社双眼鏡シリーズと同様RF(網膜焦点)設計により視野の周辺まできれいな像を結びます。
※RFアイピースは、まっすぐにアイピースを覗いた場合に、視野の周辺までピントが合う状態に設計されています。故意に視野の周辺部を見るように眼球を動かした場合、全体の像が乱れます。
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