今年は全国的にとても冬らしい天気が続き、関東でも雪のちらついた日がありましたね。右の写真は、先月フィンランド北部のラップランドで見ることができたオーロラです。オーロラは、太陽の活動と密接な関係があります。太陽は約11年周期で活動の強弱があるのですが、一昨年までは太陽活動の極小期で、昨年から新しい活動期に入りはじめたことが、観測により解っています。これからしばらくは、オーロラが比較的見やすい時期に入ることになります。
オーロラが見られるラップランドでは、この時期日の出日の入りが1日に5分も早く(遅く)なり、毎日日中の長さがどんどん長くなります。それは日本でも同じで、ラップランドほどではありませんが、日の出日の入りの時間も1日に1〜2分ずつ早く(遅く)なります。それを感じ取った植物たちは、少しずつ花を咲かせています。そんな花々の美しさにもまして、夜空には明るい星たちが輝いています。
先月まで、毎月月末頃に月とのランデブーで夕空を美しく飾っていた「宵の明星」の金星は、今月は光の早さで約3分と最も地球に近づく時です。天体望遠鏡で見てみると、右の写真のように月のように欠けている様子がわかります。特に今月から来月上旬にかけては、ぐんぐんと地球に接近してくるためその大きさと形が日に日に変わっていく様子を見ることができます。是非望遠鏡でその姿を確かめてみてください。
その金星も中旬ごろからは見られなくなり、25日には内合(太陽・金星・地球が一直線に並ぶ=見かけ上太陽と同じ方角に金星が見えるため、肉眼では見ることができない)を迎え、来月からは明け方の東の空に見える「明けの明星」として見られるようになります。
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