今月の星空案内はこちら

 あけましておめでとうございます!。今年の元旦は、関東では残念ながら初日の出を拝むことはできませんでしたが、空から小雪が散るお天気となりました。皆さんの地方ではいかがでしたか?。

 最近、事務所の窓から見える小川には、冬の餌を探しにやってくる野鳥を多く見るようになりました。ここにある写真はすべて事務所の窓から撮影した画像です。コサギやチュウサギは、白くて大きいのでとても良く目立ちます。Meade ETX60-ATの評価をしている途中に飛んできたアオサギは、この辺でもあまり見ることが無い大型のサギです。また、川の狩人とも言われるカワセミも良く姿を現します。ミカンの実をついばみに来るヒヨドリもよく見かけますし、群れをなして電線に止まるハクセキレイやスズメも多く見られます。

 当社HomePageでは特にバードウォッチング用機材のページは設けていませんが、Meade ETX70-AT ETX-90ECミヤウチSCS-60iなど、持ち運びに便利な小型望遠鏡は、地上観察用の正立プリズムを取りつけることにより、バードウォッチングにも非常に便利な望遠鏡になります。

 サギやカワセミたちは、この付近に残された雑木林の中に住みかにしています。鳥たちがねぐらに帰りあたりが暗くなると、空には美しい星たちが輝きだします。1月10日ごろの星空のようすを見ると、西の空にはまだ秋の星座がみえています。ペガススの四辺形は、おとなしめな秋の星たちの中では比較的わかりやすい星の並びです。そのペガススの四辺形の北東の辺から、天頂に向かって明るい星が4つ、やや広い間隔で並んでいるのを見つけることができます。この付近がアンドロメダ座です。11月のこのコーナーで紹介したアンドロメダ大銀河も、まだ空の高いところに見えています。また、アンドロメダ座の北側には小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座、そのとなりにはペルセウス座があり、ペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近には、10月のこのコーナーで紹介した二重星団と呼ばれる星の集まりがあります。

 一方、南から東の空には、たくさんの明るい星たちが光り輝いています。冬の星座にはこのように明るい星が多く、大平洋側では乾燥した晴天が続くため、星が最も美しく見られる季節でもあります。空の高いところにみえているぎょしゃ座おうし座、さらにその南側には冬の星座の王者オリオン座・全天で最も明るい恒星のシリウスのあるおおいぬ座・そしてこいぬ座のプロキオンが冬の大三角を形作っています。

 この季節、南の地平線まで良く開けた場所に行くと、オリオン座やおおいぬ座のさらに南に位置するりゅうこつ座にあるカノープスという星が見られることがあります。この星は、全天の星座を作っている恒星の中では、おおいぬ座のシリウス(-1.5等星)の次に明るい-0.7等星の星です。シリウスと同じように青白く光る星で、南半球の星空ではとても目立つ星でなのですが、東京や大阪などでは、地平線すれすれにわずかにしか見ることができず、大気の影響により赤っぽくヨレヨレと光って見えるのです。中国の伝説ではこの星のことを「南極老人星」と呼び、この星を見ることができると長生きができるなどと言われているそうです。

 一方、空の高いところを見ると、ぎゃしゃ座の1等星カペラおうし座の1等星アルデバランの中間付近に見える明るい星が土星です。土星は望遠鏡で見ると丸い本体のまわりをくるっとドーナツ状の環が取り巻いている様子をみることができます。さらに東の空をみると、ふたご座カストルポルックスがあり、その下に明るく輝く木星の姿も見ることができます。木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあります。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。望遠鏡で見ると、木星本体にある縞模様や、木星のまわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見された衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。

 土星は去年12月14日に「衝」(太陽−地球−土星が一直線に並ぶ)を迎え、木星も2月2日衝を迎え、どちらも観望に最高の時期を迎えています。土星の環や木星の縞模様は、口径6cmクラスの望遠鏡でも見ることができます。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分お楽しみいただけます。是非あなたの目で宇宙のほんとうの姿を確かめてみてください!。

20cmクラスの望遠鏡で見た木星と土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→モクセイまたはドセイを選択


ぎょしゃ座散開星団M36 M37 M38を
双眼鏡で見たときのシミュレーション画像
夜空の暗い場所で7倍50mmクラスの双眼鏡で見ると、
このように3つの星団をひとつの視野に見ることができます
双眼鏡での見つけ方は
こちら

 この時期、宵の空の最も高いところに輝くぎょしゃ座の付近は、冬の天の川が中央を流れていて、双眼鏡で見ると無数の星たちが輝いているのを見ることができます。この中に、明るい3つの散開星団があります。

 M36・M37・M38と番号の付けられた3つの星団は、それぞれに特徴を持った星の集まりです。最も東よりにあるM37は、約4700光年とこの3つの中でも最も遠い距離にあり、望遠鏡で見ると小さな星たちが無数に群がっている様子を見ることができます。
 まん中のM36は、約3800光年の距離にあり、星の数はM37に比べて少なめで、明るめの星がバラっと散らばって見えます。
 いちばん西のM38は、約3600光年と最も近く、他の2つに比べると少し広がりのある星の集まりです。

 これらの散開星団は、星の生まれる元となる星間物質の中から群がるように生まれてきた星たちが、少しずつ宇宙空間に広がって行っている様子を見ていると考えられています。先月のこのコーナーで紹介したすばるも、この散開星団のひとつですが、私達の太陽系から距離が約400光年とても近いため、肉眼でも見えるほど明るく大きく見えるわけです。


M36


M38


M37

ぎょしゃ座散開星団M36 M37 M38の
望遠鏡で見たときのシミュレーション画像
50倍くらいの倍率で見たときの視野にしてあります
それぞれの星団に明るさや密集度など
個性があって面白い対象です

Meade オートスターでの導入方法

セイウンセイダン→メシエテンタイ→
キーで36・37・38を入力

天体自動導入装置のない望遠鏡や
双眼鏡での見つけ方はこちら

 冬の朝は夜が明けるのもとても遅く、まだ暗いうちに起きてしまうこともあるでしょう。そんなとき、ちょっと着込んで外に出て東の空を見ると、10月まで夕方の西の空に見えていた金星が、明けの明星となって姿を見せています。金星は昨年12月7日に最大光輝となっています。その金星からもう少し高いところに目をやると、おとなしめに鈍く赤く光る火星の姿も見ることができます。火星は今年8月に129年ぶりの大接近を迎えます。火星と地球は2年2カ月おきに接近をします。前回の接近は2001年6月11日でした(左の画像はその時の様子)が、今回はその時よりももっと近くに接近し、近年では最も近づく大接近中の大接近になります。火星は私達の地球と良く似た惑星として、近年探査機が頻繁に向かっている注目の惑星です。

 今回ほどの大接近になると、小望遠鏡でも十分に表面の模様を見ることができます。いつか人類が立つかもしれない火星の様子を、いち早く自分の目で確かめてみませんか?。

 これから星空の美しい季節です。是非あなたの目で宇宙からの星たちの光を確かめてください!。

Winter Sale! 2002〜2003 プレゼントキャンペーン!

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オンラインショッピング(フリーオーダーおよびオプションのみのご注文を除く)よりご注文いただいたすべてのお客様に、星座早見盤(写真上)をプレゼント!

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◆複数のプレゼントの対象となる製品をお求めの場合、例えば、LX90-20スターゲイズおすすめセットをお求めいただいた場合、星座早見盤・ミニ天球儀・アイピース等付属品の3つすべてをプレゼントいたします!。

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

Winter Sale! 2002〜2003 ラインナップ

各マークについての解説はこちら
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Meade LXD-55 ドイツ型赤道儀シリーズ
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