星空案内はこちらのページと一緒にお読みください

ビクセンBIRDIE65-Sで撮影


マガモ野生化したアヒル?


カルガモ


ホシハジロ


オナガガモ


Meade ETX-90EC
で撮影


オナガガモ


カルガモ


Meade LX90-20
で撮影




カワウ




マガモ野生化したアヒル?
 特大画像はこちら



セグロカモメ

全て、埼玉県杉戸町大島新田調整池にて撮影

 今年ももうひと月過ぎてしまいましたね。2月1日からの全国的な寒波では、特に西日本を中心に「○年ぶり」の雪が降った地域が多かったようです。皆さんの地域ではいかがですか?。

 この事務所の周辺には、比較的自然が多く残されていて、野鳥も多く見られます。その中でも冬の渡り鳥と言えばカモですね。先日機材テストを兼ねて町内にある調整池に行ってきました。ここには、この頃100羽近くのカモが羽を休めています。今年は種類も多く、マガモ・ホシハジロ・オナガガモ・カルガモ・コクガンを確認することができました。
 バードウォッチングをはじめとした地上観察には、スポッティングスコープやフィールドスコープと呼ばれる地上望遠鏡がよく使われますが、実は天体望遠鏡に地上用のプリズムなどを組み合わせることにより、地上望遠鏡を凌ぐ高い性能を持つものもあるのです。左の写真はフィールドスコープ(ビクセンBIRDIE65-S)と天体自動導入望遠鏡(Meade ETX-90EC Meade LX90-20)で撮影したものです。もしお持ちの天体望遠鏡で地上観察をなさったことがない方は、是非この機会にお持ちの望遠鏡でバードウォッチングを楽しんでみてはいかがでしょうか?。

 カモたちの中には、ホシハジロのように夜活動する鳥たちもいます。そのころ夜空には、美しい冬の星たちが輝いています。2月10日ごろの星空のようすを見ると、宵の西の空にはまだ秋の星座がみえています。北西の空に見えるW字型の星の連なりは、小学校の教科書にも載っているカシオペヤ座です。カシオペヤ座からもう少し空の高いところに、漢字の「人」という字を横にしたように星が連なるペルセウス座が見えています。

 この、ペルセウス座とカシオペヤ座の中間付近には、昨年12月のこのページでも紹介している二重星団と呼ばれるこの星の集まりがあります。そして、ちようど今、そのペルセウス座とカシオペヤ座の東を、ひとつの天体が移動していく様子を見ることができます。昨年8月に発見されたマックホルツ彗星(C/2004Q2)が、いまちょうど地球に接近しているところです。詳しくはこちらのページをご覧ください。

 さらに目を天頂から南の空に向けると、明るい星が多くとてもにぎやかな冬の星座たちを見ることができます。天頂近くの高いところに見える明るい一等星がぎょしゃ座カペラです。ぎょしゃ座には一昨年1月のこのページで紹介したぎょし3つの散開星団があります。ぎょしゃ座の南には大神ゼウスが化けた白い牛の姿を描いたおうし座があります。一等星アルデバランの北西には、一昨年12月のこのページで紹介したすばるが見えています。

 おうし座の南には、冬の星座の王者オリオン座がきらびやかに輝き、さらに空の低いところには、全天で最も明るい恒星のシリウスのあるおおいぬ座・そしてこいぬ座のプロキオンも昇ってきて冬の大三角を形作っています。おおいぬ座には、昨年1月のこのページで紹介した散開星団M41があります。

 冬の大三角から、目を北側の高いところに移すと明い星が3つ並んでいるのを見ることができるでしょう。このうち少し暗めの2つの星は、ふたご座カストルポルックスです。ギリシャ神話では大神ゼウスとスパルタ王妃レダとの間に生まれた双子の兄弟と言われています。

 そして、もうひとつのいちばん明るい星が土星です。土星は先月14日に「衝」(太陽−地球−土星が一直線に並ぶ)を迎え、いまが最も良く見える時期です。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。

 さらに時間がすぎて夜半ごろになると、春の星座も続々と昇ってきます。明るい星が多くにぎやかな冬の星座に比べると、春の星座はおとなしめですが、その中でも北の空に見える北斗七星は比較的めだつ存在です。北斗七星はおおぐま座という星座の一部です。おおぐま座には、一昨年の4月のこのページで紹介したM81・M82をはじめとして、小望遠鏡でも見ることができる銀河がたくさんあります。是非宇宙を延々と旅してきた星たちの光をあなたの目で確かめてみてください。


2月1日に撮影した
マックホルツ彗星(C/2004Q2)
詳しくは画像をクリックしてください

20cmクラスの望遠鏡で見た土星
デジタルカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→ドセイを選択

Meade LX200-25GPSで見た木星
デジタルビデオカメラで撮影

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→モクセイを選択

 北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、また、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座アークトゥルスおとめ座スピカへと続く春の大曲線の一部としても使われます。その2つの一等星よりも明るく、この冬の明け方の空で最も目だって見えるのは、おとめ座にみえる木星です。木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあります。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。

 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。

 土星の輪や木星の衛星や縞模様は、口径6cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径6cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。

Meade LX200GPS-25で撮影した火星

Meade オートスターでの導入方法

タイヨウケイ→カセイを選択

 さらに時間が進み東の空が朝焼けに染まる頃、東の空には火星金星の姿も見えるようになります。火星は地球のすぐ外側をまわる惑星ですが、一昨年8月の大接近に続いて、今年10月にも地球に接近をします。今回の接近は前回ほどの大接近ではありませんが、小望遠鏡でも十分に表面の模様を見ることができます。火星は私達の地球と良く似た惑星として、近年探査機が頻繁に向かっている注目の惑星です。いつか人類が立つかもしれない火星の様子を、いち早く自分の目で確かめてみませんか?。

 一方の金星は地球のすぐ内側をまわっている惑星です。望遠鏡で見ると右の画像のように月と同じように満ちかけをしながら、地球に近づいたり離れたりして、その大きさ変えていることがわかります。

 これから星空の美しい季節です。是非あなたの目で宇宙からの星たちの光を確かめてください!。

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各マークについての解説はこちら
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