星空案内はこちらのPDFファイル一緒にお読みください
![]() 夏の夜空は一等星が多く、星空がにぎやかな季節ですが、今年はそこにさらに2つも惑星が加わり、大賑わいとなっています。午後9時ごろの星空のようすを見ると、西の空には、おとなしめに光る春の星座が輝いています。北西の空の中ほどには北斗七星が見えています。北斗七星は星座ではなく、おおぐま座という星座の一部になります。おおぐま座には、3月のこのページで紹介したM81とM82や、4月のこのページで紹介したM97とM108など、小望遠鏡でも楽しめる銀河がたくさんあります。是非宇宙を延々と旅してきた星たちの光をあなたの目で確かめてみてください。 北斗七星の南には、春の夜空では数少ない一等星、しし座のレグルスがあります。しし座というと、11月のしし座流星群で有名ですが、実際に宵の空に見えるのは春の季節になります。しし座にも、2017年4月のこのページで紹介したM65・66があります。 北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、また、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座のアークトゥルス(約37光年)を経ておとめ座のスピカへと続く春の大曲線の一部としても使われます。おとめ座には、2017年6月のこのページで紹介したおとめ座超銀河団があります。 |
一方、南の空から空の高いところを見てみると、明るい星の多い夏の星座が見えています。東の空の高いところに、明るく輝く白い3つの一等星で作る大きな三角形を見つけることができます。こと座のベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座のデネブ(2600光年)で作られる「夏の大三角」です。中国から伝わった七夕伝説の「織り姫」と「彦星」は、それぞれベガとアルタイルだと言われています。 その夏の大三角より少し空の高いところに、3等星でできたアルファベットの「H」を横にしたようなの形の星の連なりを見つけることができます。これがヘルクレス座で、この中にはM13と呼ばれる球状星団があります。地球から23,500光年の距離にある天の川銀河(私たちの銀河系)の中の天体で、球状星団という名前の通り星がボール状に集まったもので、年老いた星がお互いのエネルギーをもとめて集まってきている様子と考えられています。天の川銀河の外側を取り巻くように存在する天体で、いまだに謎の多い天体のひとつです。 |
ヘルクレス座の球状星団M13のシミュレーション画像 20cmクラスの望遠鏡で見るとこのように見えます 7cmクラスの望遠鏡では、ぼーっとした光のしみのように見えます |
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夏の大三角からさらに南の空の低いところに目を移すと、今年の夏の南の空には、さそり座のアンタレス(620光年)と並んで金色に明るく光る星があります。この星が木星です。木星は6月11日に「衝」を迎え、今が最も良く見える時期です。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えるます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオ・エウロパ・ガニメデ・カリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。 |
デジタルビデオカメラで撮影 |
さらにその木星の東(左)の少し低いところからは土星も見えています。土星も7月10日に「衝」を迎え、今が最も良く見える時期です。土星までの距離は光の速さで約80分かかります。土星を望遠鏡で見ると、右の画像のようにくるっとドーナツ状の輪が取り巻いている様子を見ることができます。 金星・火星・木星・土星などの惑星たちは、そのまわりの星座の星々と毎日少しずつ位置関係を変えています。その様子を毎日スケッチしていくと、私たちの地球やこれらの惑星が、太陽のまわりをまわっていることが理解できるようになります。15世紀ポーランドの天文学者コペルニクスがはじめて唱えた地動説以後、世界中の天文学者が現在まで宇宙を見つめ続けて、現在も様々な角度から研究が進められています。そして2006年には、冥王星が惑星から除外されました。その太陽系宇宙の変遷をこちらのページにまとめています。 |
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この夏、木星と土星が見えているのはいて座の方向になります。この方角は私たちの天の川銀河の中心方向にあたるため、明るく太い天の川が見えます。宵空に見えるのは8月〜9月ごろになりますが、夜半過ぎに空の高いところに見えるいまごろの季節のほうが、温度変化が落ち着いて大気の状態が良くなるので、よりはっきりと見ることができます。 これから梅雨に入るとなかなか晴れない日が多くなりますが、雨が降った後の晴れ間は透明度も高くきれいな星空が見られます。是非月明かりのない日に、空の暗いたころに出かけて見てみてください。きっと宇宙の広がりを感じることができるはずです。 |
このページで紹介している星雲星団や惑星の様子は、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。 |
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