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 ゆううつな梅雨空が続く毎日。埼玉ではこのところ寒暖の差が激しい日が続いています。体調を崩しやすい季節ですね。空の方もなかなか晴れず、星空を待ち望んでいる今日このごろです。

 こんな梅雨空の日々でも、時折見られる晴れた夜空は、空気の汚れがすっかり洗われて、とてもきれいな星空が見られます。 梅雨が開ければ夏本番。7月10日ごろの星空のようす見ると、宵の西の空にはまだ春の星座たちが見えています。北西の空を見ると、暗い星が多い春の星座の中ではとても目立つ北斗七星があります。北斗七星はおおぐま座という星座の一部です。おおぐま座にも、2003の4月のこのページで紹介したM81・M82をはじめとして、小望遠鏡でも見ることができる銀河がたくさんあります。これらの銀河は、地球から約2000万光年も離れています。是非宇宙を延々と旅してきた星たちの光を、あなたの目で確かめてみてください。

 北斗七星は、北極星をさがす目印にもされますし、また、柄の部分のカーブをそのまま延ばして、春の星の中で最も明るいうしかい座アークトゥルス(89光年)・おとめ座スピカ(270光年)へと続く春の大曲線の一部としても使われます。その途中、春の大曲線の内側にあるりょうけん座という小さな星座には、昨年6月のこのページで紹介したM3という球状星団があります。

Meade LX200-25GPSで見た木星
デジタルビデオカメラで撮影

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 春の大曲線の2つの一等星よりも明るく、この季節の空で最も目だって見えるのは、スピカの東の空に金色に輝いている木星です。木星は5月5日に「衝」を迎え、今が最も良く見える時期です。木星までの距離は光の速さで約40分かかりますが、木星は太陽系最大の惑星で、その直径は地球の11倍もあるため、望遠鏡でも表面の模様が良く見えるます。木星をはじめとした太陽系の天体の大きさが解る図がこちらのページにあります。 木星を望遠鏡で見ると、本体にある縞模様や、まわりをまわるガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を見ることができます。これは、1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で木星を見たときに発見した衛星で、イオエウロパガニメデカリストという名前が付けられています。木星はその明るさと大きさから大神ゼウスのローマ神話での呼び名ユピテル(Jupiter=英語でジュピター)と呼ばれており、そこをまわる衛星には、ゼウスに仕えていたニンフなどの名前が付けられているのです。

 また、おとめ座から空の高いところに目を向けると、星空のきれいなところでは、小さな星がごちゃごちゃっと散らばっているのを見ることができます。ここがかみのけ座と呼ばれる星座で、かみのけ座全体がMel.111(メロット111)という星団になっていています。この星団までの距離は約270光年と比較的近い星団のため、肉眼でもわかる大きな広がりを持っています。この付近は、ちょうど私達の銀河系の薄くなった方角にあたるため「銀河ののぞき窓」などと言われていて、口径の大きな望遠鏡で見てみると、おとめ座銀河団やかみのけ座銀河団と言った、無数の銀河(小宇宙)が群がっている様子を見ることができます。これらは、肉眼で見えるかみのけ座の星たちよりずっと遠い、約5500万光年かなたのにある銀河です。

 さらに時間が過ぎ夜半ごろになると、空はすっかり夏の星座に変わっています。南の空には赤く不気味に光るさそり座アンタレス(550光年)が輝き、東の空にはこと座ベガ(25光年)・わし座のアルタイル(17光年)・はくちょう座デネブ(2000光年)で作られる「夏の大三角」も見えています。

 その夏の大三角やさそり座よりずっと空の高いところに、3等星でできたアルファベットの「H」の形の星の連なりを見つけることができます。これがヘルクレス座で、この中には一昨年6月のこのページで紹介したM13と呼ばれる球状星団があります。


たて座の散開星団M11のシミュレーション画像
50倍くらいの倍率で見るとこのように見えます
とても密集した散開星団で、小望遠鏡から十分楽しめる星団です

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 街中の夜空ではなかなか見ることができませんが、夏休みに都会から離れた山の上や海辺などで夜空を見上げると、夏の大三角を貫いて南の地平線にむかって、淡い光の帯を見ることができます。これが「天の川」です。実際に見たことが無いという方も多いと思いますが、夏の天の川は他の季節に比べて濃くはっきりと見えます。アウトドアやキャンプなどで昼間体を動かした後、食後のひとときに是非機会を作って夜空を見上げてみてください。

 その天の川が特に濃く明るく見えるのが、いて座のある方向。ちょうど今の時期の真夜中ごろに真南の空に見えてきます。この方角が、私達の天の川銀河の中心の方向になります。私達の地球がある太陽系は、天の川銀河の中心から少し離れたところにあります。このため、中心方向を見ると、たくさんの星が集まっている様子を見ることができるのです。

 その中には、たくさんの星といっしょに美しい星雲や星団を見つけることができます。今回はその中から2つをご紹介します。

 ひとつめは、天の川の最も濃い部分の少し高いところに見える散開星団M11です。星座としてはたて座(防具の盾)という小さな星座に属します。左の画像のように、この付近を双眼鏡や望遠鏡で見てみると、たくさんの星が砂つぶのように見え、さらにその中に星たちが群れを成している様子を見ることができます。M11までの距離は5600光年。天の川銀河の中心付近にある比較的直径の大きな星団です。

 また、天の川の最も濃い部分に肉眼でもなんとなくその存在が解る散光星雲M8があります。散光星雲とは、宇宙空間に存在するガスが、何らかの現象によって光って見える物で、主に水素分子や酸素分子がお互いに干渉して光っていると考えられています。その分子によって、光の色が変わって見えます。M8の場合は、主に水素分子の反応により光っているので、大口径の望遠鏡で見たり写真に撮ってみると、赤からピンク色に光っているのを見ることができます。M8までの距離は3900光年。天の川銀河の中心付近にある活発な分子雲の領域です。

 この他にも、この付近にはたくさんの星雲星団が見えます。双眼鏡をこの方向に向けるだけで、無数の星たちをみることができます。こちらのファインディングチャートを参考に、是非あなたも双眼鏡や望遠鏡で楽しんでみてください。


いて座M8のシミュレーション画像
20倍くらいで見るとこのように見えます
双眼鏡でも星雲の存在を確認することができます

Meade オートスターでの導入方法

テンタイ→セイウン/セイダン→メシエテンタイ→
「8」をキーパッドから入力

一般の赤道儀式望遠鏡での導入方法はこちら

 朝3時ごろになると、この夏の大三角の下から木星よりさらに明るい星が昇ってきます。この星が、地球のすぐ内側をまわる明けの明星の金星です。今月の金星までの距離は、光の早さで約11分と、月の次に近い距離にいる星で、現在少しずつ地球から遠ざかっています。天体望遠鏡で見てみると、右の写真のように月のように欠けている様子がわかります。金星はこれから地球に急速に接近し、望遠鏡でその姿を見ると日に日に大きさや形が変わるのがわかります。

 土星の輪や木星の衛星や縞模様・金星の満ちかけは、口径7cmクラスの望遠鏡から見ることができるようになります。当社オンラインショッピングで紹介している望遠鏡も、最も小さなもので口径7cmですから、充分見ることができます。是非あなたの目で確かめてください!。


望遠鏡で見た昼間の金星
望遠鏡でみるとこのように月のように満ち欠けしているのがわかります

Meade オートスターでの導入方法

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 ただいま、Summer Sale! 2006ラインナップ掲載商品の一部で品切れとなり、ご注文の皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ございません。現在在庫がある商品も、夏休みになりますと今後急激なご注文の増加により、納期が遅れる場合もございます。各商品ともご注文受付順に順次発送しておりますので、なるべくお早めのご注文をおすすめいたします。

●現在品切れしている商品とその納期(7月30日現在)
 Meade ETX-125 Premier Edition→9月下旬入荷予定
 Meade LXD75-SN8EC→8月下旬入荷予定
  ※いずれの商品も次回の入荷数は数に限りがございます。お早めにご予約ください。

●在庫の少なくなっている商品(7月30日現在)
 Meade ETX-105 Premier Edition・ETX-105ECJ・Meade ETX-90EC
 Meade LX90LNT-30・LX200GPS-20・LX200R-25・LX200R-20

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

Summer Sale! 2006ラインナップ

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