●しし座のメシエ天体 ファインディングチャート

 この図は5月10日の午後8時ごろ、ほぼ真南の空を見上げた状態の図になっています。時間と場所に応じて図を回転したりしてまわりの星と対照して探してみてください。

 M65・66は、しし座の後ろ足のつけねにあたるθ星(3.3等星)と、足の間接にあたるι星(3.9等星)のほぼ中間付近にあります。見つけるときはなるべく倍率の低い視野の広いアイピースを使ってください。視野の広いファインダーなら、この2つの星を同じ視野に入れることができますから、位置の見当を付けてみてください(ファインダーでは銀河は見えません)。やや西側にある5等星と6等星の星の連なりも参考になるでしょう。少し視野を北にずらせば、NGC3628の姿も薄ぼんやりと確認できるはずです。M65・66にある円は、紹介ページの視野とほぼおなじ大きさです。

 M95・96・105は、しし座の中でもまわりに星が明るい星がすくない領域にあるため、非常に見つけにくい天体のひとつです。赤道儀式の場合は、α星レグルスを入れてから、赤経微動で少しずつ東に視野を移動して、視野を丹念に探しながら見つけてください。M65・66よりも暗く、3つの星雲は比較的離れているため、見落としがちです。前足の関節にあたるρ星(3.9等星)から、θ星方向に視野を移動しても見つかるかもしれません。

 この他、γ星アルゲイバは、明るい二重星として有名です。銀河さがしのついでに是非見てみてください。