今回の月食の起こる時間は上の表の通りです。左の画像は東京での月の欠け方のシミュレーション画像です。他の地方でも、ほとんどおなじように見られます。全国的に未明の西の空の高いところで見られますから、とても見やすい天文現象になります。ただし、現象の後半は月の高度が低くなってくるため、なるべく西の空の開けた場所で観測すると良いでしょう。
今回の月食は、最も月が大きく欠けるときでも月の直径の約18.9%と、欠ける部分は少ない月食です。しかし、その変化は肉眼でも十分確認できます。月が地球の影に隠れるのは3:05からですが、実際にはその前から、太陽の光の一部を地球が隠しはじめるため、月の一部が減光する「半影食」がはじまっています。2:30ごろには、肉眼でも解る程度の変化を見ることができるかもしれません。その変化の様子を、是非継続して観測してみてください。
さらに、望遠鏡や双眼鏡を使用すると、欠け際のクレーターの様子などもお楽しみいただけます。毎月の星空紹介のページでは、月食の観測にも最適な望遠鏡を揃えております。是非この機会にお買い求めいただき、宇宙で繰り広げられる天体ドラマを、ご自身の目でごゆっくりお楽しみください。
また、満月を大口径の望遠鏡で見ると非常にまぶしいため、ムーングラスを使って減光すると、長時間継続して観測することができます。各望遠鏡のオプションとして用意されていますので、この機会に是非お求めください。
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