主な太陽系天体の大きさの比較
火星軌道と木星軌道の間にある小惑星の中では、セレスは大きな天体で
ほとんどがアストレア以下の大きさです |
今回、この天体の大きさを求めるにあたり、地上からの光学観測では大気の影響で観測ができないため、宇宙空間に浮かぶハッブル宇宙望遠鏡で拡大像を得ることにより、その絶対的な大きさを測定しました。また、スペインのIRAM望遠鏡での電波観測により、この天体の温度を測定する方法でも検証を行いました。その結果、大きさは直径約1,250kmであることがわかりました。冥王星は2,400kmですからその半分以上、地球の約1/10の大きさを持つことになります。
今後、この天体に関する研究はさらに進められると思いますが、その距離や大きさ・軌道などから、ケプラーの第三法則との関連も含めて、海王星の外側を真円でまわる惑星として注目すべき天体であることは間違いないでしょう。
この天体は、発見者たちが仮の名前としてアメリカ原住民の伝説に出てくる創造の神「Quaoar」と名づけています。正式な命名は国際天文連合による承認により行われます。[追記:後日正式に小惑星番号50000 名称Quaoarとして承認されました]
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