●悪評を払掃するしっかりした作り中国製望遠鏡

　圧倒的なコストパフォーマンスを誇る中国製天体望遠鏡。しかし、日本製品をただコピーしただけの粗悪な商品が巷に出回り、「安かろう・悪かろう」と、あまり評判が良くないことも確かです。
　しかし、中国のメーカーの中にも、日本をはじめ欧米の光学メーカーの下請けとして、地道に技術を積み重ねてきたメーカーも少なくありません。最近では、日本製のブランドをまとった中国製品も多く見られるようになりました。

　この10cmF10＆F5アクロマート天体望遠鏡"Black Sniper"シリーズは、アメリカや日本の望遠鏡メーカーに優れた屈折鏡筒を出荷している中国のメーカーが製作した望遠鏡です。
　対物レンズは、口径102mmのアクロマートレンズです。１枚のレンズでは「色収差」と言われる現象で光が七色に分解してしまうため、２枚のレンズを組み合わせて色収差が起こらないように設計されています。近年のレンズ鋳造技術や研磨技術の向上、様々な硝材の開発などにより、これまでとは比較にならないほど優れたアクロマートレンズを作り出すことができるようになったのです。

　"Black Sniper"シリーズは焦点距離1000mm(口径比F10)のＬ(Long)モデルと、焦点距離500mm(口径比F5)のＳ(Short)モデルの２種類があり、それぞれに優れた特徴をもった望遠鏡です。用途に合わせてお好みの機種をお選びください。

●シャープな像のアクロマートレンズと黒い鏡筒

　この種の屈折望遠鏡は、双眼鏡用のレンズなどを組み合わせて安易に作られた物が多く、色収差や球面収差が激しく使い物にならない物も出回っていますが、"Black Sniper"は、天体望遠鏡用に無限遠でベストな焦点が得られるように設計されたレンズを使用しています。ED・SDなどの低分散ガラス使用のレンズに比べると色収差は多少ありますが、とてもアクロマートとは思えないような鮮明な像を見ることができます。特に口径比F10のＬモデルは、月や惑星の観望時などの高倍率でも、色収差の目立たない非常にシャープな像を結びます。

　鏡筒は狂いの少ないアルミ引き抜き材に黒い深い艶のある塗装を施し、"Black Sniper"の名前にふさわしい美しい仕上がりです。

　また、Ｌモデルには長焦点の屈折望遠鏡には欠かせない光軸調整装置も標準装備。移動や長期間の使用で光軸が狂っても、簡単に光軸を調整することができます。

●2インチアイピースも使用可能な接眼部

　アルミ製の鏡筒に取りつけられた接眼部は、大径ドロチューブを採用したしっかりした作りで、２インチサイズの重量級アイピースもしっかりホールドされます。Sモデルにオプションのケーニッヒ32mmアイピースを使うと、実視界はなんと4.3度！。Lモデルでもケーニッヒ40mmアイピースで実視界2.6度を実現。大きく広がったアンドロメダ大銀河やプレアデス星団もまるごとすっぽり視野の中に収まります。さらに10cmの大口径で明るくシャープな像は、ゾクゾクするくらい美しいものです。
　もちろん、各社から発売されているアイピースもそのまま使用できますから、月から惑星・星雲星団まで用途にあわせてアイピースを交換してご使用いただけます。さらに、オプションのデジカメアダプタを併用すれば、月や惑星や地上の風景を撮影することもできます。

　また、接眼部にはカメラマウント（Ｔリング）を直接取りつけることができるネジが標準でついており、35mm版一眼レフカメラをカメラマウントを介してそのまま取りつけることができます。天体用としてはもちろん、地上用望遠レンズとして使用することもできます。

●別売アリガタプレートにより他社製赤道儀にも搭載ＯＫ

　"Black Sniper"は、別売のアリガタプレートを使用することにより、他社の赤道儀にそのまま取りつけることができます。ビクセンＧＰシリーズやMeade LXD55シリーズ・タカハシμシリーズ用のアリミゾ台座には、そのままで取付が可能です。その他の赤道儀にも、別売のアリミゾ金具をお求めいただければ、取付ることができるようになります。

●口径比F10のシャープな像のＬ(Long)モデル

　これまでも当社オンラインショッピングでは、大口径長焦点のアクロマート鏡筒を限定発売していますが、お求めいただいたお客様から「こんなに見えるとは思わなかった」という反響をたくさんいただき、毎回すぐに完売してしまっていました。

　この10cmF10アクロマート鏡筒も、その流れをくむ長焦点アクロマート鏡筒です。その能力は下のサンプル画像をご覧いただければ一目瞭然。同価格帯の他社の望遠鏡に比べて、圧倒的に「良く見える」鏡筒に仕上がっています。

　反射望遠鏡に比べて、屈折望遠鏡は気温や気流の影響を受けにくく、特に倍率の高い月や惑星の観測では安定した像を見ることができます。すでにニュートン式やカセグレン式などの反射望遠鏡をお持ちの方のサブ望遠鏡として、おすすめする望遠鏡です。

　また、はじめての天体望遠鏡として、天体自動導入装置の必要ない肉眼で見える月・惑星などの観望にも最適です！。もちろん、アンドロメダ大星雲やプレアデス星団・オリオン大星雲などの肉眼で見える星団も、10cmの大口径で迫力ある像を見せてくれます。

　"Black Sniper-L"スターゲイズおすすめセットでは、はじめて望遠鏡をお求めになる方に最適なセットとして、しっかりしたK1経緯台と2インチアイピース　ケーニッヒ40mm・月・惑星観測に便利なPL10mmアイピース・２インチ天頂ミラー・ムーングラスをセットしました。

●堅牢で使い勝手の良いK1経緯台

　"Black Sniper-L"用にセットされる架台は、上下・水平微動装置のついた昔ながらの三脚付経緯台です。同じ価格帯の他社製品には、強度的にも精度的にも粗悪な物が多く出回っていますが、このK1経緯台は国産メーカー品と同等以上のしっかりした架台です。

　三脚部は他社の赤道儀にも使用されている軽量でありながらとても堅牢でしっかりした伸縮式アルミ三脚を使用。クイックステー仕様になっていますから、折り畳み・設置はワンタッチででき、アクセサリを載せる台も付属しています。

　経緯台部は、上下・水平共にフリーストップで使用でき、クランプを締める必要がないので長焦点距離Ｌモデルでも簡単に扱うことができます。

　微動装置はタンジェントスクリューを使った部分微動です。ハンドルは長めのフレキシブルハンドル２本が付属しており、常に接眼部の右と左に来るように設計されていますから、昔の経緯台のようにハンドルが接眼部から遠くなるようなことがなく、暗やみでも非常に操作しやすくなっています。

●口径比F5　圧倒的な明るさのＳ(Short)モデル

　"Black Sniper-S"モデルは、Lモデルの大口径はそのままに、鏡筒サイズをコンパクトにした口径102mm 焦点距離500mmのアクロマート鏡筒です。

　なにより小型軽量ですから、持ち運びにたいへん便利で、中型のカメラ三脚にそのまま取り付けできますから、列車やバスでの移動でも持ち運ぶことができます。

　口径比F5という圧倒的な明るさは、双眼鏡と同程度の低倍率・広視界を実現します。大きく広がった星雲星団や、天の川の中を思うままに星空散歩するには最高のスペックです。もちろん、102mmの大口径ですから、月や惑星の観察にも十分に使用できます。

　また、風景観察やバードウォッチングなどの用途には、正立地上プリズムを取りつけて、大口径スポッティングスコープとして使用することもできます。35mm版一眼レフカメラを取りつけて、500mmF5望遠レンズとして使用することもできます。

●カメラ三脚に取りつけＯＫ　電動経緯台で操作性アップ！

　"Black Sniper-S"には、市販のカメラ三脚の雲台に取り付けできる台座が付属しますので、望遠レンズの取りつけが可能な中型三脚にそのまま取りつけることができます。

　また、オプションとして用意した電動経緯台は、鏡筒の黒い塗装にマッチしたシルバー塗装のしっかりした三脚に、モーターで動く経緯台をセットにしました。鏡筒に直接触れずに天体を導入できるので、高倍率でも安定した観測ができ、日周運動（地球の自転により天体が天球上を動くこと）により天体が移動しても、コントローラーからモーターを少し回転させるだけで、簡単に追いかけることができます。赤道儀式のような設置のわずらわしさがなく、外に持ち出してすぐに星を楽しむとができるセットとしておすすめです。

　"Black Sniper-S"スターゲイズおすすめセットでは、この電動経緯台付三脚と2インチアイピース　ケーニッヒ32mm・月・惑星観測に便利なPL10mmアイピース・２インチ天頂ミラー・ムーングラスをセットしました。空のきれいなところに持ち出して、思うままに空に向けてみてください。いままで気がつかなかった宇宙のかなたからの星からの光を、あなたの目で確かめてみてください！。