セレストロン ASTRO Fi 5-J用架台 + LプレートXT CORONADO P.S.T + 専用カメラアダプタ APS-Cミラーレスカメラにて撮影 Rチャンネルの画像のみをモノクロ画像に変換 |
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今回の日食は、海外に出かけて見ようと思っていたのですが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で海外にでかけることができなくなってしまいました。それでも、日食前々日の19日に都道府県を跨いだ移動の自粛の解除が発表され、天気の様子も見ながら、できるだけ大きく すでに梅雨のあけた石垣島では、薄雲はかかっているものの、空の高いところからさんさんと太陽が照り付け、容赦ない暑さとの戦いになりましたが、時々雲が通過することはありながらも、日食の全経過を見ることができました。 撮影していた駐車場にも、三々五々車で訪れた方々が、日食めがねを片手に楽しまれていました。多くの方々と一緒に宇宙を見上げることができたことを、とてもうれしく思っています。 次に日本で日食が見られるのは、2023年4月20日(木)の午後に、高知・宮崎・鹿児島・沖縄で部分日食が見られます。次に全国で見られる日食は2030年6月1日(土)の午後に起こり、北海道で金環日食になります。この日食は、2012年5月21日に見られた日食の1サロス周期後になります。是非次の機会にも、多くの方々に空を見上げていただきたいと思います。 |
2020年6月21日(日)、日食が起こります。今回の日食は、西部と南部を除くアフリカから東欧・トルコ・アラビア半島・ロシア南部・アジアのほぼ全域・オーストラリア北部とオセアニア北部の広い範囲で見ることができ、アフリカ東部からアラビア半島南部・パキスタン・インド北部・中国(チベット・四川・貴州・湖南・江西・福建)・台湾を通ってグアム沖までの帯状の地域で金環日食となります。 日本でも、夕方の時間帯に全国で部分日食として見ることができます。 |
●日食はどうしておこるの? 日食のお話をする前に、天文現象で言う「食」についてお話しておきましょう。文字通り、天体が「食べられる」現象のことをいいます。もちろん、誰かが星をパクパク食べてしまうわけではないので、何らかの自然現象が起きるわけです。 有名なところでは、「日食」と「月食」があります。日食は、地球からの見かけ上太陽の前に月が入り込んでくることによって、太陽が月に直接隠される現象です。太陽と月と地球上での見る場所の位置関係により、太陽全体が隠されるものを皆既日食・見かけ上太陽の中に月がすっぽり収まってしまい、リング状に太陽の光が見える金環日食・太陽の一部だけが月に隠される部分日食の3種類があり、日本では2019年1月6日に部分日食がありました。 一方「月食」は、太陽の光によって照らされている月が、地球の影の中に入ることによって見えなくなる現象です。日食とは違って、直接月を何かの天体が隠しているわけではありません。しかし、ちょっと視点を変えると、月から見たときに、太陽が地球によって遮られている状態、つまり月での日食が起こっていると考えられるわけです。 これらの「食」は、宇宙空間での天体の位置関係が相互に直線上に並ぶことによって、より遠方にある天体が隠されることを差しています。日食の場合は、太陽・月・地球の順に並んだ時に起こり、月食の場合は、太陽・地球・月の順に直線に並んだときに起こることになります。 なぜ、このように天体と天体が一直線上に並び、日食や月食が起こるのでしょうか?。その理由は月の公転が大きく関係します。月は地球のまわりを約一カ月かけて一周しています。それは地球上から見ると、天球上を少しずつ移動しているように見えることになります。ですから、その日・その時間で月の見える場所は少しずつ違っているわけです。 その天球上を移動している月が、ちょうど太陽の手前を通過するときに日食が起こります。ですから、日食は必ず新月の日に起こります。 |
2020年6月21日の日本各地での日食の様子
同じ時刻での各地の欠けかたのシミュレーション
太陽と月の位置の関係で、場所によって見え方が異なります
Java scriptの関係で上の図が見られない場合はこちら
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海外では、、アフリカ東部からアラビア半島南部・パキスタン・インド北部・中国(チベット・四川・貴州・湖南・江西・福建)・台湾を通ってグアム沖へと連なる帯状の地域で金環食として見ることができます。下の表は、日本から直行便でアクセスできる主な都市と、金環食が見られる場所での食の時刻です。食の最大のバックが赤になっている場所は、金環食になる場所です。 今回の金環食は、太陽と月の大きさの比がかなり小さく、金環食の時間は長くても1分程度で、太陽のリングが非常に細くなるのが特徴です。 |
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下の地図は、Google Mapに今回の日食の金環食帯を書き込んだものです。赤い線が食の中心線で、北と南のそれぞれの黒い線が、金環食の北限界線・南限界線になります。中心線上の黄色のマーカーをクリックすると、その場所での食の中心時刻と金環食の継続時間・太陽の高さが表示されます。 |
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※Google mapへの書き込みの都合上、1km以内の誤差が生じる可能性があります。実際には、限界線より内側の場所を選んでください。限界線に近づくほど、金環食の時間は短くなりますから、なるべく中心線に近い場所を選ぶと良いでしょう。 ※日食当日に、スマートフォン等に内蔵されたGPS機能を使って、自分のいる位置が金環食帯の中かどうかを確認できるページをこちらに用意しました。必要に応じてブックマークしてお使いください。あらかじめ、スマートフォン等の位置情報機能をONにしてから読み込んでください。 日食を見るための場所選びで最も重要なことは、「晴れていること」です。苦労して海外まで行っても、日食が起こるときに厚い雲で覆われていたら、日食を見ることはできません。 インターネット上には、http://weatherspark.com/ などに、世界各地の降水量や湿度・晴天率・雲量・標高などのデータがあります。それらを参考に、観測地を選んでください。今回の金環食帯では、台湾や中国南部では梅雨の時期になるため晴天率が低いですが、インド北部やパキスタンでは乾季にあたり、比較的晴天率が良い時期になります。但し、非常に高温になるため、対策が必要です。 |
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●日食を安全に楽しむには・・・ 金環日食では、太陽からの光の一部しか月に遮られていないため、肉眼でそのまま見ることは大変危険です。太陽は、光の速さで8分の距離にあるとはいえ、原子力発電所の数億倍の規模のエネルギーを発している巨大な核融合炉でもあります。太陽からは様々なエネルギーが私たちの地球に降り注いでいますが、その中には私たち人間に有害な放射線も含まれています。肉眼で直接太陽を見ることは、失明の危険もありますので絶対にしないでください。 |
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このほかにも、当社オンラインショッピングでは日食を安全に楽しんでいただける太陽観測用のフィルター等を用意しています。このページで紹介しているフィルターは全て日食の観測にそのままご使用いただけます。この機会に是非お求めください。 このように、安全なフィルターなどを取りつけて太陽観測を行うことは、決してむずかしいことではありません。是非この機会に太陽観測にチャレンジしてみてはいかがでしょう。使用方法に十分注意して安全に日食観測をお楽しみください。 |
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●日食撮影のTips 日食はまさに千載一遇の天文現象。見に行ったからには、やはり写真やビデオに残したいと思うでしょう。上に掲載した太陽観測用のフィルターを使えば、簡単に写真やビデオに収めることができます。でも、せっかくならもっと美しく撮りたい!。ちょっとしたノウハウで、より美しく日食を撮ることができます。 ■三脚を使いましょう! せっかくの日食ですから、大きくアップにして撮影したいでしょう。対象を大きく拡大して撮影するには、望遠レンズを使用することになります。しかし、望遠レンズは手ブレの影響が大きく現れますから、是非三脚を用意してください。 日食の撮影でも、三脚はもちろんリモコンやセルフタイマーなど、夜の星空を撮影するときのノウハウが、日食の撮影でもそのまま生かせます。天体写真撮影の最も基本となる固定撮影については、こちらのページで紹介しています。海外旅行に持ち出せる、スーツケースの片隅に入れられるコンパクトな三脚もラインナップしています。是非一度ご参照ください。 ■連続撮影は自動追尾にすると便利 金環日食の場合、月が太陽にかかりはじめてから再び月が太陽から完全に離れるまで、2時間30分〜3時間程度かかります。動いていく太陽をその都度追いかけてシャッターを切っても良いのですが、毎回雲台の位置を変えて撮影するのは、慣れないとなかなかうまくいきません。また、ビデオ撮影を行う場合、手動で連続して追いかけ続けるのは、時間的に難しくなります。 そんなときに、観測地の緯度と方位がわかっていれば、簡易星野写真儀を使って自動追尾が可能です。カメラ三脚の雲台に簡易星野写真儀を取り付けて南の方角に向け、観測地の緯度にあわせて雲台を傾ければ、大まかな自動追尾ができるようになります。スマートフォン等に内蔵されたGPSや方位センサーを活用すると、より簡単にセットできます。 さらに、昼間の天体を追尾できる天体自動導入機能を内蔵した電動経緯台を使用すれば、さらに正確に太陽を追尾することもできます。観測地の緯度・経度をスマートフォンなどで調べて時刻をコントローラーに入力し、カメラで太陽を捕らえて設定すれば、その後は自動で追尾します。 ※設定ミスや電源の不具合などが原因で追尾ができない可能性もありますので、自動追尾を設定した後も、定期的に太陽がカメラの中にあるかどうか確認し、必要に応じて修正するようにしましょう。 ■レンズはどのくらいの焦点距離? 初めて日食を撮る場合、どのくらいの望遠レンズを使えばいいのかわからないですよね。これまでも書いてきたように、日食は太陽の前を月が通過して起こる現象で、太陽と月は地球からの見かけ上ほぼ同じ大きさ(約0.5度)に見えます。ですから、満月前後の日に、お手持ちのカメラやレンズで、月がどのくらいの大きさで写るかを確かめておくと良いでしょう。 以下は、実際にいろいろな焦点距離のレンズで日食や月食を撮影したサンプル画像です。持って行くレンズや機材の選定の参考にご参照ください。 ※レンズ固定式のカメラやビデオカメラ・スマートフォンに内蔵されているカメラ等の場合は、各製品の仕様に記載されている「35mm版換算」の焦点距離が、下記の「35mm」の欄の数値に近いものを参考にしてください。 |
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■金環食での絞りとシャッタースピード 金環日食では、太陽の光が月の向こう側から常時届いているので、必ず太陽観測用のフィルターを取り付けて撮影する必要があります。 太陽観測フィルターを通すと、地上の風景や空はほぼ完全に真っ黒な状態で、太陽に向けたときだけ、太陽の光が見える状態になります。このため、絞りやシャッタースピードを完全にオートのままにしてしまうと、周りの暗い部分と平均化されてしまい、少し露出オーバーになってしまいます。 カメラ側で測光モードを変更できる場合は、スポット測光や中央重点測光に切り替えることで、中央の太陽の明るさだけに露出を合わせることができます。この方法なら、太陽を真ん中に入れてから撮影することで、ほぼ毎回適正露出にすることができます。 但し、食が進んで太陽が細くなってくると、それでも露出オーバー気味になっていってしまいます。雲がかかったりしない限り、露出時間は最後まで変える必要はありませんから、快晴のときは、マニュアル露出に切り替えて、部分食が始まったころの露出時間をキープしたままにしたほうが、良い結果が得られるでしょう。 ※太陽の高度が概ね30度以下になる場合、大気の影響による減光を考慮する必要があるため、低くなるにつれて絞りやシャッタースピードを調節する必要があります |
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■雲がかかっている場合の注意 太陽に地面に影ができない程度の厚さの雲がかかると、欠けている太陽がそのまま肉眼で見えるときがあります。そのときにフィルターをつけていると、逆に太陽が見えません。このような場合、フィルターを外した状態で撮影することになります。雲の流れの中で、太陽の明るさは急激に変化するので、前述の中央重点測光の自動露出にしておくと便利です。 但し、雲から急に太陽が出てしまうと、目に悪影響を及ぼしますし、カメラの故障の原因にもなります。雲から出たら太陽から目をそらすとともに、すぐにカメラにフィルターがつけられるように準備しておく必要があります。 |
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