一眼レフやミラーレスカメラで写真を撮り始めると、誰もが一度はあこがれる超望遠撮影。しかし、超望遠レンズは非常に高価で、趣味として気軽に求められるものではありません。
写真用の超望遠レンズでは、大口径の対物レンズに加えて複雑にレンズを組み合わせることで、明るい口径比(F値)ながらも小さな筐体を実現していますが、この方法では構造が難しくなるためどうしても高価になりますし、筐体も重くなってしまいます。
しかし、近年APS-Cサイズやマイクロフォーサーズなどのデジカメやミラーレスカメラが普及し、35mmフィルム時代に600mmや800mmで撮影していたような超望遠撮影は、400mmくらいの焦点距離で撮影できるようになり、長く重いレンズは必要ではなくなっています。
そこで、より手軽に超望遠撮影ができるように、写真用フィルターや写真用品業界で日本最大のメーカーであるケンコーが開発したのが、MILTOL 400mm F6.7EDと、400mm F8 mirrorレンズです。解像度・大きさ・重さと価格を高次元で両立した、コストパフォーマンスの高いレンズです。 |
APS-C一眼レフを取り付けた
MILTOL 4000mmF6.7ED(右)
マイクロフォーサーズミラーレスを取り付けた
400mmF8 Mirrorレンズ(左)
三脚はスリック フラット225(右)・スプリントMIniII(左) |
●MILTOL 400mmF6.7ED
超望遠カメラレンズとしてはもちろん、コンパクトな望遠鏡としても使える
「見る」と「撮る」を1本で楽しめる望遠鏡兼望遠レンズ |
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●望遠鏡の原点に戻ったシンプルな構造
報道写真用などに使われているプロ仕様の超望遠レンズは、たくさんのレンズを組み合わせたものが製品化されていますが、焦点距離を長くする場合、必ずしもたくさんのレンズが必要なわけではありません。
天体望遠鏡用の屈折望遠鏡はもともと焦点距離が長く、必要最低限の枚数のレンズだけで設計されています。その理由は、宇宙からの光が通過するレンズの数が少ないほうが、像への影響が少なくなり、より鮮明な像が得られるからです。
MILTOL 400mm F6.7EDは、この原点に戻って設計された望遠レンズで、口径60mm 焦点距離400mm(口径比F6.7)の1群2枚構成のシンプルな設計になっています。2枚のレンズのうち1枚にED(異常分散)レンズを使用することで、色によってレンズの屈折率が異なることによって発生する色収差を抑え、クリアで鮮明な像が得られます。
実用的なF6.7の口径比ながらも使用するレンズの数が極限まで少なく構造がシンプルなため、重量も1.6kgと軽くなり、市販の小型三脚でも十分に撮影できる大きさと重量を確保しています。
●天体望遠鏡キットも標準付属
カメラの代わりに、標準付属の天体用アイピースキットを使用することで、天体望遠鏡としても非常に高いパフォーマンスを発揮します。特に惑星や月を高倍率で見たときには、60mmの小口径とは思えないシャープな像を結びます。プリズムやレンズなどの中間光学系の入ったフィールドスコープとは比較にならないほど、その差は歴然です。写真撮影においても、高価な写真用レンズやフィールドスコープのように中間にレンズやプリズムを入れないため、対物レンズで集められた光がそのままカメラのイメージセンサーに届き、濁りのない高い解像度を実現します。
●オプションで正立プリズムや2インチサイズアイピースも使用可
さらに、オプションの地上プリズムセットを取り付けることにより、高性能なフィールドスコープ(地上用望遠鏡)として使うこともできます。正立プリズムには、当社オリジナル双眼鏡で採用している高効率プリズムを使用し、他社のフィールドスコープのように中間光学系が少なくシンプルで、不必要に倍率が高くならないので、対物レンズの性能をフルに発揮した明るくシャープな像を得ることができます。
また、オプションの2インチ天体用アイピースセットを使用すると、13.3倍・実視界6度の超広視界天体望遠鏡としても使用できます。大きく広がったアンドロメダ銀河やプレアデス星団(すばる)を、明るくシャープな大迫力で見ることができます。
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MILTOL 400mmF6.7 EDと標準付属の
天体用アイピースキットを取り付けた状態
架台は多目的電動経緯台ARK-1
アイピースは天体望遠鏡用の
31.7mmサイズのものが使用可能
像は左右が反転して見えるので、
地上用望遠鏡として使用する場合は、
別売の地上プリズムセットの使用をおすすめします。
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MILTOL 400mmF6.7 EDで撮影した木星
MZT824RF ズームアイピース+APS-C一眼レフカメラ
MILTOL 400mmF6.7 EDで撮影した
こぎつね座惑星状星雲M27
APS-C一眼レフカメラ 直焦点
埼玉県刈場坂峠にて撮影 |
MILTOL 400mmF6.7 EDに
APS-C一眼レフを取り付けた状態
カメラへの取り付けは各社カメラに対応した
カメラマウントを介します。 |
MILTOL 400mmF6.7 EDと
APS-C一眼レフで撮影したカワセミ
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地上プリズムセットを取り付けた
MILTOL 400mm F6.7 ED
高解像度のフィールドスコープとして使用できます
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2インチ天体用アイピースセットを取り付けた
MILTOL 400mm F6.7 ED
実視界6度の超広視界望遠鏡
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対物レンズは1群2枚構成のシンプル構成
後玉レンズにEDレンズを使用
全面マルチコート |
●ご使用上の注意
◇MILTOL 400mm F6.7 EDをレンズ交換式カメラに装着する場合、ピントあわせはマニュアルフォーカスになります。ピント合わせは、ファインダーまたはモニター画面を見ながら、ご自身でフォーカスリングをまわして合わせる必要があります。
◇通常のカメラレンズにある絞り機能はありません。露出の設定は、カメラ側のシャッタースピードとISO感度で設定することになります。
◇カメラによっては、上記2点をあらかじめ設定しておく必要がある場合があります。詳しくは、各カメラの取扱説明書をご参照ください。 |
この商品をお求めの際は、商品名の前にあるチェックボックスをクリックしてから、
下のボタンを押してご注文下さい。
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※上記の価格には、送料が含まれています。但し、下記のオプションのみご注文の場合は、別途送料\540をいただきます。
標準付属品
対物フード・テレスコープセット(専用天頂プリズム・PL10mmアイピース(40倍))
オプション (オプションのみご注文の場合は送料\550(税込)を別途いただきます)
※このオプションはMILTOL 400mm F6.7 ED専用です。400mmm F8 Mirrorでは使用できません。 |
◆◆カメラマウント◆◆ |
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カメラマウント(各社用) |
一眼レフやミラーレスなどのレンズ交換式カメラを取り付けて、望遠レンズとして使用する場合に使用。ご注文フォームにてご使用のカメラの機種名をお知らせください。 |
税込\1,650
(税別\1,500)
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ノーブランドPLアイピース
ボタンを押すと、そのアイピースでの視野シミュレーションを見ることができます。 |
PL6mm 67倍 |
税込\4,400
(税別\4,000)
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PL10mm 40倍 |
税込\4,400
(税別\4,000)
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PL25mm 16倍 |
税込\4,400
(税別\4,000)
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PL40mm 10倍
※地上プリズム使用時は周辺視野が狭くなります |
税込\4,400
(税別\4,000)
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MZT824RF ズームアイピース |
8mm〜24mmまで自由に焦点距離を変えられるアイピース 一眼レフカメラと下のカメラマウントを併用して拡大撮影もできます
8mm 50倍 24mm 16.7倍 |
税込\13,200
(税別\12,000)
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2インチアイピースキット
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取付リング・天頂ミラー・2インチ広視界アイピース RF2 30mmのセット。低倍率と超広角80度の見かけ視界で、大きく広がった星雲星団の全景を見ることができる。 13.3倍 |
税込\36,300
(税別\33,000)
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地上プリズムセット |
取付リングと45度正立プリズムのセット。標準付属の天体用アイピースキットに含まれるPL10mmアイピースや、上記オプションのアイピースと併用して、地上を見る場合に使用します。 |
税込\13,200
(税別\12,000)
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UHCフィルター(31.7mm用) |
光害をカットし星雲などを見やすくするフィルター アイピースの先端に取り付けて、接眼部に挿入する |
税込\8,800
(税別\8,000)
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UHCフィルター(2インチ用) |
税込\13,200
(税別\12,000)
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ムーンフィルターND96(31.7mm用) |
口径の大きな望遠鏡で月を見ると大変まぶしいため、このフィルターで減光してご覧になることをおすすめします アイピースの先端に取り付けて、接眼部に挿入する |
税込\2,024
(税別\1,840)
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ムーンフィルターND96(2インチ用) |
税込\6,380
(税別\5,800)
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太陽観測フィルター |
対物レンズの前に取り付けて、太陽の光を安全な状態まで減光するフィルター。 |
税込\5,500
(税別\5,000)
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× |
フィールドフラットナー
※販売終了 |
写真撮影時、写野周辺部に発生するコマ収差を改善するための、2群3枚構成(EDレンズ1枚を含む)のフィールドフラットナー |
税込\29,700
(税別\27,000)
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シンプルレデューサー0.7x |
写真撮影時の焦点距離を約0.7倍に短縮する1群2枚構成のシンプルなレンズ。露出時間を約半分の時間に短縮できます。APS-Cサイズ以下のカメラで有効。 |
税込\7,480
(税別\6,800)
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スマートフォン/コンパクトデジカメアダプタ |
天体用アイピースを介して、各社のコンパクトデジカメを取りつけるアダプタ スマートフォンを取り付けるアダプタも付属
※一眼レフなどのレンズ交換式デジカメは、標準付属のカメラマウントを使用 |
税込\6,600
(税別\6,000)
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スマートフォン to スコープアダプタ simple |
アイピースにスマートフォンを取り付け、スマートフォン内蔵のカメラで月や惑星の撮影を手軽に楽しめる小型軽量なアダプタ |
税込\3,300
(税別\3,000)
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●400mmF8 Mirrorレンズ
凹面鏡を使用した反射光学系を採用
標準ズームレンズ並みのコンパクトさで超望遠を体験できる!
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●超軽量コンパクトで持ち運びに便利な超望遠ミラーレンズ
ケンコーが古くからラインナップしている反射式超望遠ミラーレンズを、APS-Cサイズやマイクロフォーサーズ用に最適化した最新モデルです。
天体望遠鏡にも多く採用されているカセグレン式反射望遠鏡をベースに、反射鏡で発生する像の歪みを補正するレンズ系を組み込み、長い焦点距離を短い筐体に収めてしまいました。
400mmの超望遠ながら、長さ8.2cm・重量はわずか465g(ニコンFマウント用の場合)と、APS-Cサイズのカメラに標準付属しているレンズ並みに小型軽量です。荷物をなるべく少なくしたい旅行のときなどに、バッグやスーツケースの片隅に入れてもって行くことができますね。
対物レンズを通過した光は、レンズの底面にある凹面鏡で一旦集められ、対物レンズの中央にある反対側を向いた凸面鏡によって折り返され、補正レンズを通過してカメラへと導かれます。集光に凹面鏡を使用しているので、レンズを使用した屈折光学系のような色収差がなく、安価に大きな口径が得られるのが特徴です。
対物側の中央に折り返しの凸面鏡があるため、ピントのぼけた部分がリング状になり、特徴のある写真になります。 |
400mm F8 Mirriorレンズの全景
一眼レフ用は右の黒色メッキ
ミラーレス用は左の銀色メッキ
レンズは同じものです。
カメラマウントを交換すると、色の違いに関係なく
他のフォーマットのカメラにも装着できます。
400mm F8 Mirriorレンズでの作例
レンズのボケがリング状になるのが大きな特徴
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マイクロフォーサーズのデジカメに取り付けた
400mm F8 Mirror
35mm版換算で800mmの超望遠レンズになります
軽くてコンパクトなので、
携帯用の小型三脚でも十分に使用できます |
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MILTOL 400mm F6.7 ED(右) と
400mm F8 Mirror(中央)の大きさの比較
一番左のカメラはAPS-C一眼レフと標準ズームレンズ
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●ご使用上の注意
◇400mm F8 Mirrorは、マニュアルフォーカス専用です。ピント合わせは、ファインダーまたはモニター画面を見ながら、ご自身でフォーカスリングをまわして合わせる必要があります。
◇通常のカメラレンズにある絞り機能はありません。露出の設定は、カメラ側のシャッタースピードとISO感度で設定することになります。
◇カメラによっては、上記2点をあらかじめ設定しておく必要がある場合があります。詳しくは、各カメラの取扱説明書をご参照ください。 |
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●MILTOL 400mm F6.7 EDと
400mm F8 Mirrorの比較写真
左がMILTOL 400mm F6.7 ED、右が400mm F8 Mirror
どちらも同じAPS-C一眼レフデジカメで撮影
左の写真は下の2枚を撮った場所から標準ズームレンズの広角側で撮影した写真
一番下の月も同じ日・同じ条件で連続して撮影したものです。
どちらも対物レンズの口径はほぼ同じですが、400mm F8 Mirrorは中央の反射鏡による遮蔽があるため、露出時間が約1.5倍長くなります。
400mm F8 Mirrorは反射回数とレンズの通過が多く、像のコントラストが落ちる傾向があります。また、中央の遮蔽による解像度の低下や周辺減光の影響もも大きくなります。一方、口径比(F値)が半絞り分大きいので、ピントの合う範囲は広がります。 |
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MILTOL 400mm F6.7 ED |
400mm F8 Mirror |
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※シンプルレデューサー0.7x使用時
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※400mm F8 mirrorにはレデューサーは使用できません |