Meade LS-15 + デジカメ一眼レフで撮影した天体
●このページの写真は、Meade LS-15をAutomaticモードでアライメントを行ってから天体を自動導入し、2インチ天頂ミラー&カメラアダプタを介してデジカメ一眼レフを取り付けて、90秒以内の短時間露出・ノータッチガイド(カメラを取り付けて露出しているだけ)で撮影した画像です。近年のデジカメの低ノイズ化により、この程度の画像は簡単に得ることができるようになりました。どの画像も、クリックすると大きなサイズの画像を見ることができます。 |
●銀河系の周辺部を取り巻くように存在している、星がボール状に集まった天体。その原理などまだ謎の多い天体です。 |
2インチ天頂ミラー&カメラアダプタ+拡大撮影用延長筒とMeade SP26mmアイピースを使用して、APS-Cデジカメ一眼レフで月面を拡大撮影した動画はこちら(WMV形式) |
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●堂平山は東京都心から60kmしかはなれていないため、空はけして暗いとはいえず、なおかつ南の空は街明かりの影響が強いのですが、南の空に低いこれらの天体をここまで写すことができます。この撮影のときは家族を連れてのわずか1時間の滞在だったため、ピントの追い込みが今ひとつ悪く、星像がちょっと大きめです。 | |
●どちらも夏の空に見える有名な惑星状星雲です。望遠鏡を使えば眼視でも十分に見える天体ですが、目では色をはっきり識別することはできません。しかし、写真に撮ると超新星爆発のあとのプラズマが広がっている様子を、赤や青い光といっしょに見ることができます。 | |
●F3.3レデューサとAPS-Cタイプのカメラの組み合わせではCCDチップよりもイメージサークル(画像の範囲)が狭くなってしまい、周辺像もゆがんでしまいますが、露出時間は直焦点やF6.3レデューサと比べると大幅に短縮することができます。 | |
●上の2枚と同じ対象を、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼レフで撮影したものです。チップが小さいので、APS-Cほどイメージサークルの小ささは感じませんが、感度が低くノイズも目だってしまいます。露出時間は、上ののAPS-Cタイプの2倍かけています。 | |
●有名なオリオン座大星雲を、F3.3レデューサとF6.3レデューサで撮り比べてみました。カメラと露出時間は同じですが、F3.3のほうが全体に明るく、星雲の暗い部分まで写すことができます。しかし、F6.3のほうが周辺部まで良いピントが出るため、写真としてはすっきりとして見えますね。 | |
●M1はメシエカタログの筆頭として、またM78は「ウルトラマン」の故郷(笑)として、どちらも名前をよく知られた星雲です。この種の星雲は望遠鏡を使っても眼視では見つけるのが難しく、従来のフィルム写真では長い露出時間が必要でしたが、デジカメの高感度化によってより身近な天体になってきています。 | |
●私たちの銀河系の外側にある銀河も撮ることができます。NGC2403は800万光年・M81(右)は120万光年・M82(左)は1200万光年・M51は3700万光年・M104は4600万光年かなたにある銀河です。M82は銀河の内部で分裂が起こり、強いX線が出ていることが知られていますが、分裂している様子はこの写真でもわかりますね。これらの写真には、最も暗い星で16等星まで写っています。M51の写真は1分45秒と長時間露出していますが、そのため経緯台での追尾で起こる回転現象が起きているのがわかります。 | |
●Meade LSのオートマチックアライメントは、星がほとんど見えないような街中でも使用することができます。上の写真は、東京都心の山手線の内側に位置する明治公園で撮影したものです。行きつけにしているラーメン屋さんに行ったついでに(笑)、都心でどの程度まで使用することができるかをテストしたときのものです。右の写真はそのときの様子で、公園内は煌々と水銀灯が灯され、人の顔がはっきりと判別できるほどの明るさでしたが、肉眼で基準星が見えている状態であれば、問題なく使用できます。 そのまま写真に撮ると、わずか8秒の露出でも左の写真のように真っ白な画像になってしまいますが、星雲の光だけを透過するUHCフィルターを使用すると、同じ8秒露出でもここまで星雲を写し出すことができます。但し、特定の色だけを透過しているため、星雲以外の星の色やバックの星空の色は不自然になってしまいます。肉眼で見た場合も、この写真とほぼ同じように見えますので、街明かりのあるところで星雲を見る場合には、UHCフィルターは有用な手段と言えると思います。 |