●当日の様子 今回の日食は、冬型の気圧配置で日本海側では雲の多い天気になりましたが、太平洋側では比較的雲が少ないところが多く、多くの方から「見たよ〜」というメッセージをいただきました。 当社では、地元の図書館が主催する日食を見る会に協力して、参加者の皆さんと一緒に日食を楽しみました。薄雲が通過する天気ではありましたが、かけ始めからかけ終わりまで通してみることができました。 合わせて、持ち込んだ望遠鏡のうち1台を、昼間の空に見える金星にも向けてみました。ちょうど西方最大離角なので、金星が半月のように見えるのに驚かれる方も多かったです。 使用した望遠鏡は、写真右からセレストロンCPC1100-J + 金属皮膜太陽フィルター・AZ-GTi + CORONADO P.S.T. ・セレストロン Nexstar Evolution-J架台 + PV102E61鏡筒(金星観察用)です。これ以外に、下の写真の撮影用(プロジェクターで投映する予定でしたが、Wifiが届きませんでした(苦笑))の機材も設置しました。日食の間、連続して自動追尾しました。 次に日本で見られる日食は、今年12月26日の夕方に部分日食が全国で見られます。このときは、シンガポールやグアムで金環日食になります。次回も是非多くの方々に宇宙を見上げていただけれ幸いです。 |
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埼玉県日高市撮影した今回の日食 ケンコー Sky Expolorer SE-GT 102M架台 + PV80E55鏡筒 + 金属皮膜太陽フィルター ノーブランドPL40mmアイピース + スマートフォン to スコープアダプタsimple スマートフォンのカメラで撮影 デジタルズーム併用 |
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日本では2016年3月9日以来3年ぶりとなる日食が、2019年1月6日(日)の午前に起こります。 今回の日食は、日本全国および中国東部・朝鮮半島・台湾の一部・ロシア極東地域の一部とアラスカの一部で見ることができますが、皆既食や金環食になる地域はありません。日本では、全国で約5%〜57%の太陽が隠される部分日食として見ることができます。 |
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右写真 : 2012年5月21日に見られた金環日食 太陽観測専用望遠鏡P.S.T.にて撮影 |
●日食はどうしておこるの? 日食のお話をする前に、天文現象で言う「食」についてお話しておきましょう。文字通り、天体が「食べられる」現象のことをいいます。もちろん、誰かが星をパクパク食べてしまうわけではないので、何らかの自然現象が起きるわけです。 有名なところでは、「日食」と「月食」があります。日食は、地球からの見かけ上太陽の前に月が入り込んでくることによって、太陽が月に直接隠される現象です。太陽と月と地球上での見る場所の位置関係により、太陽全体が隠されるものを皆既日食・見かけ上太陽の中に月がすっぽり収まってしまい、リング状に太陽の光が見える金環日食・太陽の一部だけが月に隠される部分日食の3種類があり、日本では2016年3月9日に部分日食がありました。 一方「月食」は、太陽の光によって照らされている月が、地球の影の中に入ることによって見えなくなる現象です。日食とは違って、直接月を何かの天体が隠しているわけではありません。しかし、ちょっと視点を変えると、月から見たときに、太陽が地球によって遮られている状態、つまり月での日食が起こっていると考えられるわけです。 これらの「食」は、宇宙空間での天体の位置関係が相互に直線上に並ぶことによって、より遠方にある天体が隠されることを差しています。日食の場合は、太陽・月・地球の順に並んだ時に起こり、月食の場合は、太陽・地球・月の順に直線に並んだときに起こることになります。 なぜ、このように天体と天体が一直線上に並び、日食や月食が起こるのでしょうか?。その理由は月の公転が大きく関係します。月は地球のまわりを約一カ月かけて一周しています。それは地球上から見ると、天球上を少しずつ移動しているように見えることになります。ですから、その日・その時間で月の見える場所は少しずつ違っているわけです。 その天球上を移動している月が、ちょうど太陽の手前を通過するときに日食が起こります。ですから、日食は必ず新月の日に起こります。 |
2019年1月6日の日本各地での日食の様子
同じ時刻での各地の欠けかたのシミュレーション
太陽と月の位置の関係で、日本国内でも場所によって見え方が異なります
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●どこで、どうやって見える? 今回の日食は、日本全国で食分(太陽の前に月が入り込んでくる部分=欠ける部分の大きさ)が最小でも5%と十分にあるため、その変化は肉眼でも十分確認できます。時間的にもお昼前の太陽が空の高いところにあるときの現象なので、お天気さえよければどこでも見ることができるはずです。 ●日食を安全に楽しむには・・・ 太陽は、光の速さで8分の距離にあるとはいえ、原子力発電所の数億倍の規模のエネルギーを発している巨大な核融合炉でもあります。太陽からは様々なエネルギーが私たちの地球に降り注いでいますが、その中には私たち人間に有害な放射線も含まれています。ですから、肉眼でそのまま見ることは大変危険です。まして望遠鏡を使って直接のぞくのはもってのほかです。肉眼で直接太陽を見ることは、失明の危険もありますので絶対にしないでください。 |
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もちろん、望遠鏡にカメラやデジカメ・ビデオカメラなどを取りつけて撮影することもできます。月や惑星を撮影するときに使用しているカメラアダプタ等がそのまま使用できますから、この機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。 当社オンラインショッピングでは、日食を安全に楽しんでいただける太陽観測用のフィルター等を用意しています。このページで紹介しているフィルターは全て日食の観測にそのままご使用いただけます。この機会に是非お求めください。 ●商品は十分在庫をご用意しておりますが、現象の日時が近づくと、注文が殺到し品切れになることもあります。ご注文はお早めにお願い致します。 このように、安全なフィルターなどを取りつけて太陽観測を行うことは、決してむずかしいことではありません。是非この機会に太陽観測にチャレンジしてみてはいかがでしょう。使用方法に十分注意して安全に日食観測をお楽しみください。 |
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