※21世紀に日本で見られる皆既月食のうち、東京では最も高い空で起こります。
年も押し迫り、クリスマスの雰囲気も漂い始める12月10日(土)〜11日(日)の夜空で、6月16日以来約半年ぶりとなる皆既月食が見られます。月が地球の影に入る様子が、最初から最後まで通して見られた月食としては、2000年7月16日以来、11年半ぶりとなります。 | |
左写真:2007年8月28日の皆既月食の様子 クリックするとそのときの様子を見ることができます。 |
●月食はどうしておこるの? 月食のお話をする前に、天文現象で言う「食」についてお話しておきましょう。文字通り、天体が「食べられる」現象のことをいいます。もちろん、誰かが星をパクパク食べてしまうわけではないので、何らかの自然現象が起きるわけです。 有名なところでは、「日食」と「月食」があります。日食は、地球からの見かけ上太陽の前に月が入り込んでくることによって、太陽が月に直接隠される現象です。太陽と月と地球上での見る場所の位置関係により、太陽全体が隠されるものを皆既日食・見かけ上太陽の中に月がすっぽり収まってしまい、リング状に太陽の光が見える金環日食・太陽の一部だけが月に隠される部分日食の3種類があり、2012年5月21日には、本州で見られるものとしては129年ぶりとなる金環日食があります。 一方「月食」は、太陽の光によって照らされている月が、地球の影の中に入ることによって見えなくなる現象です。日食とは違って、直接月を何かの天体が隠しているわけではありません。しかし、ちょっと視点を変えると、月から見たときに、太陽が地球によって遮られている状態、つまり月での日食が起こっていると考えられるわけです。 なぜ、このように天体と天体が一直線上に並び、日食や月食が起こるのでしょうか?。その理由は月の公転が大きく関係します。月は地球のまわりを約一カ月かけて一周しています。それは地球上から見ると、天球上を少しずつ移動しているように見えることになります。ですから、その日・その時間で月の見える場所は少しずつ違っているわけです。 |
●今回の月食について
今回の月食の起こる時間は下の表の通りです。下の画像は東京での月の欠け方のシミュレーション画像です。他の地方でも、時間と欠けかたはおなじように見られます。
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2011年12月10日の月食の様子
中央の円は、月の位置に於ける地球の影を示しています。
月自体が西から東(右から左)に移動するは、月の公転により起こるものです。
背景の星が西から東(右から左)移動して見えるのは、地球の公転により影が移動することにより起こります。
背景の星の位置は東京での様子をシミュレーションしています。
日本国内でも、場所によって位置関係が少しずつ異なります
(Java Scriptの関係で上の画像が見られない方はこちらをクリックしてください)
今回の月食で最も大きなポイントは、空のとても高いところで起こるという点です。上でも書いてきたように、月食は必ず満月の日に起こりますが、太陽の南中(真南に来る)時の高度が最も低くなる冬至前後の12月〜1月は、逆に満月が空の最も高いところに見えます。さらに今回は、月食が起こる時間も日本で月が南中する時刻と偶然重なっているため、東京では高度76.7度と、21世紀中に起こる皆既月食の中で、最も高い空で起こります。
※21世紀中に日本で見られる月食のうち、今回の月食の3サロス周期(下記参照)後にあたる2066年1月11〜12日の皆既月食も、今回とほぼ同じ高さの空で起こります。九州南部や沖縄地方では、このときの月食の方が、今回の月食より少し高い空で起こります。
●どこで、どうやって見える? 今回の月食は皆既月食ですので、その変化は肉眼でも十分確認できます。日本からは10日(土)の夜、月が東の空に十分に高く上がった20:30ごろから地球の影に隠され始め、夜半を過ぎて11日(日)未明の2:30ごろに地球の影から完全に出る現象です。肉眼でその変化がわかるのは、10日(土)の21:30ごろから、11日(日)未明の1:30ごろにかけてになり、その過程のすべてを日本全国で見ることができます。空の高いところで起こる現象なので、街中のビルがある場所や周囲を山に囲まれた場所でも、容易に見ることができるはずです。 |
東京での12月10日の月食の様子のシミュレーション
より北の地域ではもう少し低い空で日食が起こり、西の地方では高い空で起こります。
完全に地球の影に入ってしまう皆既中は、肉眼ではその姿を見ることができないかもしれません。しかし、望遠鏡や双眼鏡を使用すると、皆既中に地球を取り巻く大気を通過した光によって赤銅色に光る月を見ることができるはずです。皆既中の月を見るには、それほど大きな望遠鏡は必要としませんし、双眼鏡でも十分に楽しむことができます。当社オンラインショッピングでは、月食の観測にも最適な双眼鏡や望遠鏡を揃えております。是非この機会にお買い求めいただき、宇宙で繰り広げられる天体ドラマを、ご自身の目でごゆっくりお楽しみください。
また、皆既食になる前後の月は、大口径の望遠鏡で見ると非常にまぶしいため、ムーングラスを使って減光すると、長時間継続して観測することができます。各望遠鏡のオプションとして用意されていますので、この機会に是非お求めください。
もちろん、望遠鏡にカメラやデジカメ・ビデオカメラなどを取りつけて撮影することもできます。月や惑星を撮影するときに使用しているカメラアダプタ等がそのまま使用できますから、この機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。 ●下記掲載の商品のうち、当社オリジナル双眼鏡4機種については、関東(東京・埼玉・千葉・神奈川・群馬・栃木・茨城)および山梨への配達分に限り、12月10日(土)午前8時までにクレジットカードまたはコンビに決済(NP後払い)にてご注文いただければ、12月10日の月食が始まるまでにお届けできます。ご注文はお早めにお願い致します。 |
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各マークについての解説はこちら |
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