流星 流星群

暗いところで夜空をずっと眺めていると、突然光の筋が 「すっ」 と視界を横切ることがあります。これが流星と呼ばれるもので、一般的に流れ星と言われています。昔から、「流れ星が消えてしまう前に、お願い事を三回唱えれば、その願い事は叶う」と言われていますが、すぐ消えてなくなってしまうので、なかなか三回も唱えるのは難しいものですね。

山に登ったり、都会から遠く離れた高原など、暗く空気の綺麗なところで夜空を見上げていると、ひとつ、ふたつと一晩に幾つかの流星を見ることができます。こうして気ままに飛んでいる流星を「散在流星」とよびます。このほかに、だいたい毎年きまった時期に、1時間に10個、20個、またはそれ以上の流星を見られることもあり、これを、「流星群」とよびます。ある方向の一点から流星が湧き出しているように見え、この点を「輻射点」と呼び、その輻射点のある星座の名前を付けて呼ばれています。 

ペルセウス座流星群」や「しし座 流星」などはよく知られている流星群のひとつです。

一瞬で消えてしまう流星。この流星の正体は、彗星が太陽に近づいてきたときに放出される「塵」や「氷」で、「ダスト」とよばれているものです。このダストは彗星の軌道に沿って宇宙に漂っています。この軌道が地球の軌道を横切っていると、そのダストの中に地球が入っていくことになり、小さな塵が大気の中に飛び込み、輝いたものを私達は見ています。

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流星群の中には、星座の名前がついている他に、彗星の名前を取って名付けられた「ジャコビニ流星群」などがあります。

地上で流星を見ていると、一点から下に降ったり、横に流れたり、ときには上に駆け昇ったりするように見えます。今年の8月のペルセウス座流星群は月の明かりも無く空の条件も良いようなので、視界の開けた所で大地に寝転んで見るのもいいですね。8月でも夜は冷え込んだりしますので、毛布を持っていったり、服や防寒着を余分に用意して、暖かい服装で星達とたわむれるといいですよ。


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