デジタルカメラやデジタルビデオの普及で、天体写真の分野にもデジタルカメラが進出してきました。これまでの写真と違い、デジカメによる撮影では撮影結果が即画面で確認できるため、撮影したあと現像してみて「失敗だった」ということがなく、手軽にきれいな写真を得ることができます。

　デジカメと望遠鏡との接続には、人間が目でのぞく場合と同様にアイピースを取りつけ、その後にデジカメを取りつける「コリメート法」という方法で取りつけます。デジタルカメラアダプタDG-LVは、天体望遠鏡の接眼部に、デジカメのフィルター取付ネジを使用して取りつけるアダプタです。

　使用できるアイピースは、ビクセン製LVアイピースです。アメリカンサイズ31.7mmスリーブで、ハイアイポイント仕様となっており、コリメート法でも写野のケラレ（画面の周辺部が黒く縁取られてしまう現象）が少なく、デジカメとのマッチングがとても良いのが特徴です。

　使用するデジカメ等のフィルター径にあわせて、３種類の「ＤＧリング」が用意されており、これとDG-LVを組み合わせて取りつけます。各カメラとＤＧアダプタの対応は別表のとおりです。

ご注意：デジカメのフィルターネジがプラスチック製のものやカメラとの取付が間接的になっているものは、カメラ自身の重みでフィルターネジが破損する場合があります。

　　コリメート法では、カメラと接眼レンズの距離が離れるとケラレが大きくなります。このDG-LVでは、LVアイピース専用設計の利点を生かし、デジカメのレンズとレンズの距離が調節できるようになっています。フィルターネジを使用することにより、光軸のズレもなくしっかり取りつけられるため、デジカメのズームやピント合せなどの機能を使って、対象をすばやく美しく写し取ることができます。

　望遠鏡への取付はアイピースの31.7mmスリーブをそのまま使用しますので、ビクセン製望遠鏡以外も、31.7mmスリーブの接眼部を持つ望遠鏡なら、すべての機種に使用できます。アイピースは、外径37mm程度のもの（BORG製プラスチックアイピース等）であれば、LVシリーズ以外でも使用できます。