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Meade LX90-20 テストリポート2
昼間の金星編

2001.3.10 (有)スターゲイズ 船本

 先日のテストに続いて、今日は昼間の星が導入可能かどうかのテストを行いました。これまでにもLX200シリーズでは実際に昼間の星を導入して多くの方に見ていただいていますが、この新製品のLX90-20でも可能なはずと思い、早速テストを行ってみました。

 昼間の星を見るためのセッティングは、基本的にLX200の時と同じです。架台と鏡筒の水平を水準器で計り、方位磁針を使ってだいたいの磁北に鏡筒を向けて、LX90-20の電源を入れます。LX200の場合なら、ここからすぐに天体の導入にはいるのですが、LX90-20では一応アライメントをしないと実際の導入に入れないため、ワンスターアライメントで適当な星を選択する。今回はベガを選んで自動的にベガが「あるであろう」方向に移動を開始する。ちょっと花曇りの空のため、視野のなかのベガを一応探してみたが見あたらないので、「あることにして」アライメントを終了し、次に金星に向かう。

 金星があるであろう位置までやってきたところで視野を覗いてみるが、そこには金星の姿はない。でも、この付近にあることは確かなので、コントローラーで水平方向に少し振ってみると、すぐに視野の中に細く輝く金星が入ってきました!。

 今日は透明度が悪く空全体が白っぽいので、他の恒星はちょっと難しいようでした。大気の拡散の少ない透明度の良い空であれば、もっとたくさんの星を見ることができるはずです。これも精度の高い自動導入望遠鏡のなせる技ですね。

 ベガの「あるであろう」位置から金星まで移動する途中で、太陽の近くを通りました。もちろんですが、太陽を望遠鏡で直接覗いたら、失明の危険もあります。実際に昼間の星を見るときには、太陽の方向に望遠鏡が向いたときはキャップをかぶせるなどの予防策を取るようにしましょう。

 さて、せっかく昼間に望遠鏡をだしたのですから、太陽の様子も見てみようと、特殊なフィルターを装着して太陽面を観察することにしました。先程も書いたとおり、太陽の光を直接望遠鏡で見ることは、大変危険ですから絶対に行わないでください。また、太陽観測用のサングラスなどを併用する場合は、決められた口径以上の望遠鏡では使用しないようにしてください。

 オートスターでは「太陽」の導入はできないため、コントローラーでモーターを動きしながら、鏡筒の影を使って視野の中に太陽を導入します。

 今日の太陽面は去年に比べると少しおとなしい感じですが、全体に粒状班が広がり、大小の黒点が散らばっているのを見ることができました。太陽面は刻一刻と変化していきます。興味を持たれましたら、是非ご自分の望遠鏡でもお試しいただいてはいかがでしょう。太陽用フィルターについては各種鏡筒用をご用意しておりますので、メールにてお問い合わせください。

 このテスト結果は、当社が使用するデモ機として輸入代理店より購入した、お客様向け出荷商品と同じ物を使用して行ったものです。この内容については、当社独自のデータによるもので、メーカー及び輸入代理店の提供したデータではありません。また、お客様が購入された同機種の性能を保証するものではありません。あらかじめご了承下さい。

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