7月2日 ペンタックス100SDUF(400mmF4)
撮影:吾妻 秀一氏
富士山須走口5合目


6月28日 200mmF4レンズにより撮影
撮影:スターゲイズスタッフ
富士山須走口5合目

6月28日 ビクセンR200SS(800mmF4)
撮影:スターゲイズスタッフ
富士山須走口5合目


 その後もこの彗星は暗くなることなく、5/24に近日点を通過しました。南半球からはすばらしい彗星の画像が連日インターネットを賑わせています。NASA JPLのComet Observation HomePageには、オーストラリアのGordon Garradd氏が撮影したすばらしい画像が掲載されています。
 6月下旬からは日本からも明け方の東の空に見ることができるようになり、このころ地球に最接近(0.25AU)するため、明るさは今以上に明るくなり、すばらしい彗星の姿を見ることができるかもしれません。7月の空の様子は
こちらのページで紹介しております。是非ご覧ください。


 3月下旬から急激に明るくなったこの彗星は、その後も明るさを維持したまま約1カ月を経過しました。4/24現在6.4等と、ついに肉眼等級にまで成長しています。これからさらに明るくなることが見込まれ、このままで行くと3等級くらいまで明るくなる可能性があります。

 右の画像は、アメリカノースジョージア州のTim Puckett氏が4月22日に撮影した画像で、このときの明るさは7.4等と観測されています。ここ数日でさらに明るくなってきているようです。小望遠鏡でも十分に見ることができます。是非見てみてください。

 現在掲載している軌道要素は、4月4日までのデータを元に中野主一氏が計算した軌道です。近日点通過は今年5月24日で、これから明るくなる彗星です。西の空に日に日に低くなっていきますが、まだ十分観測できます。


 アメリカ・リンカーン研究所の地球接近小惑星(LINEAR = Lincoln Laboratory Near-Earth Asteroid Research)プロジェクトチームが、今年1月に発見した彗星が、先月末から徐々に明るくなる傾向を示し、ここ数日で急激に増光し3月30日には8等級で観測されています。夕方の西の空で観測可能ですので、是非その様子を観測してみてください。

LINEAR 彗星 (C/2001A2) 軌道要素 (放物線)

近日点通過 = 2001/05/24.5246 (TT)
近日点距離 = 0.779039 AU
近日点引数 =  295.3265
昇交点黄経 =  295.1270 (2000.0)
軌道傾斜角 =   36.4828

(Calcurated S.Nakano from MPEC 42547)


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