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岩本彗星(C/2018 Y1)が宵の空高くで8等級

 11月に新彗星を発見した徳島県阿波市の岩本 雅之さんが、また明るい彗星を発見しました。12月19日未明に、うみへび座とおとめ座とてんびん座の境界付近に、12等の彗星らしい天体があることを発見し、報告を受けた埼玉県上尾市の門田 健一氏や、ヘールポップ彗星(C/1995 O1)の発見者であるアメリカニューメキシコ州クラウドクロフトのアラン ヘール氏などによって翌日に同定され、認識符号C/2018 Y1 (Iwamoto)として登録されました。
 岩本さんの報告によると、発見位置はα =14h17m45s δ = -24°45'で、明るさは12等級とのことです。アラン ヘール氏は11.5等と報告しています。彗星は少しずつ西に移動しています。もし最近この領域を撮影されているかたは、写真を確認してみてください。

 今朝までの世界各地からの観測により暫定軌道が計算され、この彗星は来年1月27日に太陽に1.14AUまで近づき、さらに2月5日ごろに地球に約0.17AUまで接近する見込みです。軌道傾斜角が約161度の逆行彗星であるのも特徴です。このころ地球からは、深夜の空高くしし座付近に7等星くらいで見ることができそうです。まだ彗星の明るさを正確に予想することは難しいですが、もっと明るく見える可能性もあります。今後も継続して注目していきましょう。

(2018年12月21日)


 その後、彗星は順調に明るくなっているようで、現在おとめ座とうみへび座の境界付近をゆっくり移動しています。この画像から見ると、9〜10等くらいでしょうか?。まだ低い位置にあることもあり、FH-842K7C双眼鏡でも探してみましたが、見つかりませんでした。

 これからどんどん地球に近づいてきますから、より見やすくなってくると思います。是非注目していきましょう。

(2019年1月14日)

 2019年1月14日の岩本彗星(C/2018 Y1
セレストロンCPC1100-J + HyperStarIII (560mmF2)
APS-Cミラーレスデジカメ
30秒露出 埼玉県堂平山

 関東地方では久しぶりの雨となった昨晩、月が細くなってきたタイミングに合わせて、山に登って彗星を見に行ってきました。今回はFH-842K7C双眼鏡でもなんとか見つけることができました。写真では、前回の2週間前と比較してかなり明るくなっているのがよくわかります。彗星の下のオレンジ色の星が7等星ですから、それと同じかやや暗いくらいでしょうか?。
 現在彗星は太陽から約1.29AU・地球から約0.55AUの距離にあり、2月7日に太陽に最も近づき2月13日前後に地球に0.3AUまで近づきます。これからどんどん大きく明るくなってきますから、さらに見つけやすくなるはずです。是非見つけてみてください。

(2019年2月1日)

 2019年2月1日の岩本彗星(C/2018 Y1
セレストロンCPC1100-J + HyperStarIII (560mmF2)
APS-Cミラーレスデジカメ
30秒露出 埼玉県堂平山

 今朝、しし座の銀河NGC2903との大接近を見に、近くの山に行ってきました。昨日地球に最も近づいた直後で、今回はFH-842K7C双眼鏡で簡単に見つけることができました。双眼鏡で見た感じでは6等級くらいに見えます。写真でも、前回と比較してかなり明るく大きく見えます。少しですが、白っぽいダストの尾も見えているようです。
 2時間分の写真を編集して、NGC2903に接近していく様子のとMP4動画をこちら(7MB)に載せました。地球に近いため、わずか2時間でもこんなに早く移動していく様子が見られます。明け方に近いので、通過していく人工衛星もたくさん見えますね。
 ただ、これはあくまで見かけ上の接近で、実際には彗星までは光の速さで約3分なのに対し、NGC2903は3000万光年も離れていますから、大きさはまったく比べ物になりません。

(2019年2月14日)

 2019年2月14日の岩本彗星(C/2018 Y1)とNGC2903
セレストロンCPC1100-J + HyperStarIII (560mmF2)
APS-Cミラーレスデジカメ
30秒露出 埼玉県刈場坂峠

 彗星は急速に地球から離れて行っていて、どんどん暗く小さくなっていますが、現在ぎょしゃ座の天の川の中を通過中で、星雲や星団の中を移動しています。
 昨晩、開発中の自動導入経緯台のテストを兼ねて、天候が回復するのを待ってから近くの山に昇って見てきました。時間が遅くなってしまったため、だいぶ西の空に低くなってからの撮影になってしまったことや、少し透明度も悪く、明るさを強引に調整しているので、星像がボテっとしてしまいましたが、M38(右上)や赤色の星雲の中の彗星(中央やや右上)を収めることができました。
 天の川の中の星がとても多い領域でもあるので、今回はFH-842K7C双眼鏡では彗星を見つけられませんでした。これからさらに暗く小さくなってしまうので、双眼鏡で見つけるのは難しいかもしれません。
 写真では、まだ十分に撮ることができる明るさです。しばらくはぎょしゃ座の天の川の中にあるので、空の暗いところにでかけ是非撮影してみてください。

(2019年3月2日)

 2019年3月1日の岩本彗星(C/2018 Y1)と
ぎょしゃ座の星雲星団
PV80E55 + MeadeF6.3レデューサー (310mmF3.8)
自動導入経緯台自動追尾
APS-Cミラーレスデジカメ(近赤外改造済)
30秒露出 埼玉県刈場坂峠

●2月15日〜3月3日の午後8時00分ごろの南の空


カラー版


プリントアウト用

 このファインディングチャートは東京での午後8時00分ごろの南の空を見上げた図です。大阪では約20分後・福岡では約40分後がほぼ同じ空になります。チャートには4等星までの星を載せています。日付のある水色の●が、その日の彗星の位置を示します。これから彗星は地球に急速に離れていくため、毎日の移動量は少しずつ少なくなっていきます。このため、図中の後半の日付は間引いて記載しています。
 岩本彗星(C/2018 Y1)は、かに座からふたご座・ぎょしゃ座に向けて西に移動していて、宵の空で最も高いところに見えますふたご座やぎょしゃ座の星の並びから見当をつけて探してみてください。2月18日にはカストルのすぐ横に見えますが、すぐ近くに大きな月もあるため、見えにくいかもしれません。満月が2月20日ですので、この前後は一晩中月明がありますが、21日以後の日没から月出までの空の暗い時間を狙うとよいでしょう。

 彗星を見つけるときは、下に掲載した当社オリジナル双眼鏡など、なるべく視野の広く(倍率の低く)口径の大きな双眼鏡や、2インチ広視界アイピース焦点距離の長いアイピースを使って倍率を低くした望遠鏡で探してください。望遠鏡の場合は、天体自動導入装置があると大変便利です。

 天体自動導入望遠鏡をお持ちの方は、右の座標を入力すると自動導入ができます。

●Meade AutoStarおよびAutoStar IIの場合
Object→User Object→addで座標を入力してデータを追加してから、その追加したデータを「Select」すると自動導入します。

●Meade AutoStar III(LSシリーズ)の場合
Objectモード(天体の選択モード)でコントローラの一番下にある「MODE」キーを押して現在の座標を表示してから「GOTO」キーを押し、目標の座標を入力してから「ENTER」キーを押すと、目標の座標を自動導入します。

●Sky-Watcher / Sky Explorer SE-GT SynScan(日本語版)の場合
カタログの選択モードでユーザーキー(9キー)を押し、「座標の入力」を選択→「1)RA-Dec」で1キーを押して座標入力→任意の番号に保存してから、その番号のデータを「座標の取得」で呼び出し、確認キーを押して自動導入します。

●SynScan Wifiアダプタ / AZ-GTi SynScan appの場合
「ユーザーオブジェクト」→「天体」を選び、「現在の対象」の代わりに適当な名前(C/2018 Y1など)と座標を入力してから「+」を押してオブジェクトを登録し、上の「導入」をタップすると自動導入します。

●NexStar+(日本語版)の場合
Menuキー(7キー)を押して、「マニュアルにて赤経 赤緯を設定・移動」を選択して座標を入力し、Enterキーを押して自動導入します。

●NexStar Evolution・COSMOS 90 Wifiの場合
Celestron SkyPortal appのSearchからComet→C/2018 Y1(Iwamoto)を選び「Goto」をタップすると自動導入します。

岩本彗星
(C/2018 Y1)
の座標
(日本時間20時00分)

日付 赤経(R.A.) 赤緯(Dec.)
2/15 08h50m.1 +26゜16'
2/16 08h24m.3 +28゜42'
2/17 08h00m.0 +30゜36'
2/18 07h37m.5 +32゜04'
2/19 07h17m.1 +33゜09'
2/20 06h58m.8 +33゜55'
2/21 06h42m.4 +34゜27'
2/22 06h28m.0 +34゜48'
2/23 06h15m.2 +35゜01'
2/24 06h03m.9 +35゜09'
2/25 05h53m.9 +35゜12'
2/26 05h45m.0 +35゜12'
2/27 05h37m.1 +35゜10'
2/28 05h30m.1 +35゜07'
3/1 05h23m.8 +35゜02'
3/2 05h18m.2 +34゜57'
3/3 05h13m.2 +34゜52'

岩本彗星(C/2018 Y1)軌道要素

近日点通過 = 2019/02/06.99877(TT)
近日点距離 = 1.2865617 AU
近日点引数 = 358.03704
昇交点黄経 = 147.47094 (2000.0)
軌道傾斜角 = 160.39500
離心率 = 0.9865426

周期 = 約940年
(Ephemeris from M.P.E.C. 2019-B48  Culculated by G. V. Williams )

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)・ショッピングクレジット(分割払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

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