トップページ 今月の星空 オンラインショッピング お支払い方法など スターライトキャラバン 会社概要

ホンダ・ムルコス・パイデュシャコヴァ彗星(45P)が明け方の東の空で地球に大接近!

 1948年12月に岡山県倉敷市のアマチュア天文家 本田 実氏(1913-1990)と、当時のチェコスロヴァキア(現在のスロヴァキア)のスカルナテプレソ天文台のアントニン ムルコス(1918-1996)とリュドミラ パイデュシャコヴァ(1916-1979)によって発見されたホンダ・ムルコス・パイデュシャコヴァ(45P)彗星が、夕方の西の空に見えるようになってきました。
 この彗星は周期約5.25年で木星軌道と太陽の間を公転していて、約21年ごと(4周期)に秋〜冬にかけて近日点(太陽に最も近づく)を通過するときには、地球からの距離が近く条件が良くなります。今回の回帰では12月31日が近日点通過で、現在7〜8等くらいでやぎ座に見えています。
 昨晩山に登ってみたのですが、残念ながら双眼鏡では見つけることができませんでした。しかし、天体自動導入機で座標にあわせると、淡く尾を引く姿をデジカメで捉えることができました。この写真からは7等程度に見えます。
 現在、彗星は地球から約0.7AU・太陽から約0.5AUの位置にあります、この後12月31日に太陽に最接近し、さらに2月11日には地球に0.08AUまで接近します。1月下旬には太陽と地球の間を通るため一旦見えなくなりますが、2月に入ると深夜の空でも見ることができるようになります。明るさとしては双眼鏡や望遠鏡で十分見ることができる明るさですから、是非注目していきましょう。

 2016年12月28日の
ホンダ・ムルコス・パイデュシャコヴァ彗星(45P)
セレストロンCPC1100-J + HyperStarIII (560mmF2)
APS-Cミラーレスデジカメ
30秒露出 埼玉県皆野町

(2016年12月29日)

 地球最接近まであと7日。太陽と地球の間を通って明け方の空に見え始めたところを狙ってみました。あるべき座標が山かげから昇ってきても、彗星らしい姿はまったく見えず、位置間違えたか?と思いながら、高度が上がってくるのを待って探してみると、薄明がはじまったころ、ようやく彗星らしい姿が写野の中央にあるのに気づきました。
 地球にかなり近づいているので、大きく広がって淡くなってしまっているのですね。埼玉では山の上でも双眼鏡ではまったく見えませんでした。
 ただ、これから日に日に空の高いところに駆け上っていきますので、状態の悪い低空よりはずっと良く見えるようになり、双眼鏡でも見える対象になるかもしれません。引き続き注目していきましょう。

 2017年2月4日の
ホンダ・ムルコス・パイデュシャコヴァ彗星(45P)
セレストロンCPC1100-J + HyperStarIII (560mmF2)
APS-Cミラーレスデジカメ
15秒露出 埼玉県堂平山
(2017年2月4日)

●2月1日〜11日の午前5時30分ごろの西の空


カラー版


プリントアウト用

 このファインディングチャートは東京での明け方5時30分ごろの東の空の図です。大阪では約20分後・福岡では約40分後がほぼ同じ空になります。チャートには4等星までの星を載せています。日付のある水色の●が、その日の彗星の位置を示します。
 ホンダ・ムルコス・パイデュシャコヴァ彗星(45P)は、12月31日に太陽に最接近し、太陽からは離れていっていますが、2月11日に地球に大接近します。1月下旬には地球と太陽の間を通過していくため見ることができませんが、2月1日ごろから明け方の空で見ることができそうです。夏の大三角のベガとアルタイルの位置から見当をつけて探してみてください。
 彗星が見えてから朝焼けが始まるまでの時間はわずかですので、なるべく東の空が水平線近くまで開けた場所で見てください。再接近の11日ごろには空の高いところで見ることができるようになりますが、10日以後は大きな月が明け方の空に残るので、9日までのほうが良い条件で見ることができます

 彗星を見つけるときは、下に掲載した当社オリジナル双眼鏡など、なるべく視野の広く(倍率の低く)口径の大きな双眼鏡や、2インチ広視界アイピース焦点距離の長いアイピースを使って倍率を低くした望遠鏡で探してください。望遠鏡の場合は、天体自動導入装置があると大変便利です。

 天体自動導入望遠鏡をお持ちの方は、右の座標を入力すると自動導入ができます。

●Meade AutoStarおよびAutoStar IIの場合
Object→User Object→addで座標を入力してデータを追加してから、その追加したデータを「Select」すると自動導入します。

●Meade AutoStar III(LSシリーズ)の場合
Objectモード(天体の選択モード)でコントローラの一番下にある「MODE」キーを押して現在の座標を表示してから「GOTO」キーを押し、目標の座標を入力してから「ENTER」キーを押すと、目標の座標を自動導入します。

●Sky-Watcher / Sky Explorer SE-GT SynScan(日本語版)の場合
カタログの選択モードでユーザーキー(9キー)を押し、「座標の入力」を選択→「1)RA-Dec」で1キーを押して座標入力→任意の番号に保存してから、その番号のデータを「座標の取得」で呼び出し、確認キーを押して自動導入します。

●NexStar+(日本語版)の場合
Menuキー(7キー)を押して、「マニュアルにて赤経 赤緯を設定・移動」を選択して座標を入力し、Enterキーを押して自動導入します。

●NexStar Evolution・COSMOS 90 Wifiの場合
Celestron SkyPortalのSearchからComet→45P(Honda-Murkos-Pajdusakova)[ABC順に並んでいます]を選び「Goto」をタップすると自動導入します。

ホンダ・ムルコス・パイデュシャコヴァ
彗星(45P)の座標
(日本時間17時30分)

日付 赤経(R.A.) 赤緯(Dec.)
2/1 20h11m.3 -04゜15'
2/2 20h02m.1 -02゜47'
2/3 19h51m.5 -01゜05'
2/4 19h39m.3 +00゜53'
2/5 19h25m.0 +03゜09'
2/6 19h08m.2 +05゜47'
2/7 18h48m.5 +08゜48'
2/8 18h25m.5 +12゜12'
2/9 17h58m.6 +15゜53'
2/10 17h27m.7 +19゜43'
2/11 16h53m.3 +23゜25'

ホンダ・ムルコス・パイデュシャコヴァ彗星(45P)軌道要素

近日点通過 = 2016/12/31.26606(TT)
近日点距離 = 0.5325591 AU
近日点引数 = 326.26224
昇交点黄経 = 89.00502 (2000.0)
軌道傾斜角 = 4.24940
離心率 = 0.8239160

周期 = 5.26年
(Ephemeris from M.P.E.C. 2016-Y69  Culculated by G. V. Williams )

●このコーナーより商品をお申し込みの場合、代金のお支払いはクレジットカードでの決済または代金引換・銀行振込・郵便振替・コンビニ決済(NP後払い)・ショッピングクレジット(分割払い)がお選びいただけます。はじめてご利用の方や、決済方法など詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

彗星の観望に最適な当社オリジナル双眼鏡ラインナップ

独自の新設計で10倍50mmで従来の7倍50mmと同等の視野を確保。天体観測から昼間の風景まで、広い視野ですっきりした像が得られる自信作!。
明るく広い視野が得られ天体観察に最適な7倍50mmのスペックで、天体観測から昼間の風景まで幅広くお使いいただける双眼鏡です。

BaK4ガラス使用のダハプリズムタイプ完全防水双眼鏡。軽量コンパクトで女性やお子様でもお使いいただけます。

新しい「標準双眼鏡」を目指して、1ランク上の明るさとコントラストとコンパクト設計を兼ね備えた意欲作!

簡単アンケートにご協力下さい

 このページの内容は おもしろかった ふつう おもしろくなかった
  ためになった ふつう ためにならなかった
  わかりやすかった ふつう わかりにくかった
 この彗星を 見たいと思う わからない 見ないと思う
 望遠鏡や双眼鏡を 望遠鏡を持っている 双眼鏡をもっている どちらも持っている
  どちらも持っていない    
 ひとことどうぞ

このボタンを押しても、あなたの個人情報などは送信されません


最近の天文現象・新天体情報等へ戻る