◆月食当日の様子 今回の月食は全国的に好天に恵まれましたが、事前にあまりメディアで取り上げられなかったため、ご覧になった方は少なかったかもしれませんね。 月出にあわせて、当社事務所のある日高市内の高台に行ってみました。春霞が濃く、地平線から昇る月は残念ながら見ることができませんでしたが、本影食が終わる直前の18:30ごろから、大気に減光された赤い月が、地球の影から出てくるところを見ることができました。 次回、日本で見られる月食は、今年10月8日の宵空での皆既月食になります。そのときには、多くの方に空を見上げていただきたいと思っています。 |
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18:34本影食終了時 | 18:40 本影食が終わっても、 上部が暗くなっているのがはっきり解ります。 |
新しい年度が始まってすぐ、4月15日(火)の夕方の東の空で、月食中の月が昇ってくる様子が見られます。 | |
左写真:2011年12月10日の皆既月食の様子 クリックするとそのときの様子を見ることができます。 |
●月食はどうしておこるの? 月食のお話をする前に、天文現象で言う「食」についてお話しておきましょう。文字通り、天体が「食べられる」現象のことをいいます。もちろん、誰かが星をパクパク食べてしまうわけではないので、何らかの自然現象が起きるわけです。 有名なところでは、「日食」と「月食」があります。日食は、地球からの見かけ上太陽の前に月が入り込んでくることによって、太陽が月に直接隠される現象です。太陽と月と地球上での見る場所の位置関係により、太陽全体が隠されるものを皆既日食・見かけ上太陽の中に月がすっぽり収まってしまい、リング状に太陽の光が見える金環日食・太陽の一部だけが月に隠される部分日食の3種類があり、2012年5月21日には、本州で見られるものとしては129年ぶりとなる金環日食がありました。 一方「月食」は、太陽の光によって照らされている月が、地球の影の中に入ることによって見えなくなる現象です。日食とは違って、直接月を何かの天体が隠しているわけではありません。しかし、ちょっと視点を変えると、月から見たときに、太陽が地球によって遮られている状態、つまり月での日食が起こっていると考えられるわけです。 なぜ、このように天体と天体が一直線上に並び、日食や月食が起こるのでしょうか?。その理由は月の公転が大きく関係します。月は地球のまわりを約一カ月かけて一周しています。それは地球上から見ると、天球上を少しずつ移動しているように見えることになります。ですから、その日・その時間で月の見える場所は少しずつ違っているわけです。 |
●今回の月食について
今回の月食の起こる時間は下の表の通りです。今回の月食は皆既月食ですが、日本からはまだ水平線の下に月がある時間に月食が始まるため、日本では月食が終わる後半部分だけが見られることになります。
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2014年4月15日の東京での月食の様子
中央の円は、月の位置に於ける地球の影を示しています。背景の星は、空が明るいうちは見えません。
月自体が西から東(右上から左下)に移動するは、月の公転により起こるものです。
背景の星が西から東(右上から左下)へ移動して見えるのは、地球の公転により影が移動することにより起こります。
背景の星の位置は東京での様子をシミュレーションしています。
日本国内でも、場所によって位置関係が少しずつ異なります。
上の画像は東京での月の欠け方のシミュレーション画像です。今回の月食の大きなポイントは、月食中の月がそのまま東の空から昇ってくるという点です。上でも書いてきたように、月食は必ず満月の日に起こりますが、満月の日には、太陽が西の空に沈むのとほぼ同じころに東の空から月が昇ります。しかし今回は、その満月が普段とは違い大きく欠けた状態で昇ってくることになります。
●どこで、どうやって見える?
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もちろん、望遠鏡にカメラやデジカメ・ビデオカメラなどを取りつけて撮影することもできます。月や惑星を撮影するときに使用しているカメラアダプタ等がそのまま使用できますから、この機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。特に今回は月が昇ってくるときにすでに月が欠けていますから、地上の風景と一緒に撮影すると、よりおもしろい写真になるでしょう。 ●火星にも注目! 今回の月食では、月よりもやや高い空に、火星が見えています。この火星も、4月14日に地球に再接近して、非常に明るく見やすくなっています。火星を天体望遠鏡を使ってみてみると、表面の模様を見ることができます。月食の後に是非見てみてください。 |
■当社オンラインショッピングでの消費税の取り扱いについて■ 2014年4月1日からの消費税率の改正について、当社オンラインショッピング内の価格の総額表示を、旧税率(5%)および新税率(8%)の併記から新税率での総額表示に順次変更しております。あらかじめご了承ください。 |
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