ハッブル宇宙望遠鏡で撮影した木星(上)と土星(下)
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おうし座で見やすくなっている木星と土星が、11月20日(土星)28日(木星)と相次いで衝を迎えます。
衝とは、地球の外側をまわっている惑星などの太陽系の天体が、太陽・地球とその天体が一直線上に並んだ状態、つまり地球から見て太陽とは反対側に位置した状態のことで、木星や土星などの外惑星の場合は、地球との距離がもっとも近づいた位置関係にあります。
このとき、衝を迎えた惑星は、ほぼ一晩中観測することができるようになり、もっとも観望に適した時期といえます。
衝のころの木星の明るさは−2.9等・土星は−0.4等と大変明るいので、夜空の中では大変目だった存在になります。今年の衝では、おうし座のヒアデス星団やプレアデス星団(すばる)の近くにいるため、大変にぎやかな眺めになることでしょう。
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