天王星が衝
画像はNASAから転載
8月8日、やぎ座の中で天王星が光度5.7等で衝(しょう)となります。
天王星の衝とは太陽と地球と天王星が一直線上に並んだ状態、つまり地球から見て太陽の反対側に位置した状態のことで、天王星と地球との距離がもっとも近づいた位置関係にあります。
このとき、天王星はほぼ一晩中観測することができるようになり、もっとも観望に適した時期といえます。
今回の衝では天王星の明るさも5.7等となりますので、夜空の暗いところでは肉眼でも見える明るさです。しかしながら視直径は3″.7角と大変小さく、見るためには最低でも双眼鏡、できれば望遠鏡を用意した方が良いでしょう。
100倍以上の高倍率をかけて望遠鏡で見ると、恒星とは違って青緑色をした円盤状に見えるので、天王星であることが分かると思います。
海王星が衝
画像はNASAから転載
7月26日、やぎ座の中を移動している海王星は光度7.8等で衝になります。視直径はなんとわずか2″.3角しかありません。
海王星は地球と太陽との間の距離の約30倍も遠い軌道を回っているため1年を通じてあまり視直径に変化はありません。
双眼鏡を使えばなんとか見える明るさなので、位置さえわかっていれば探し出すことができます。
天体望遠鏡で見ると海王星は青色に見え、点光源である恒星とは違って、面積を持った天体として確認することが出来るでしょう。
倍率を200倍ぐらいまで上げてみて、前より大きく見えるようならそれはまちがいなく海王星です。ぜひともトライしてみて下さい。一般的に個人の望遠鏡で見ることができる最遠の地球との兄弟惑星なので、なんだか声をかけたくなりますよ。
99年6月〜9月の天空上の位置
やぎ座の中を移動する天王星と海王星
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