今年は月による惑星食が、計算上水星3回・火星1回・天王星と海王星がそれぞれ10回ずつ起こることになっていますが、このうち日本から観測可能なのは天王星と海王星が各1回ずつで、それが今回8月24日と25日に起こるものです。 惑星食は、レグルスやアルデバランなどの恒星の食に比べると、地球からの距離が近いためある程度の大きさがあるため、月に急にかくされるわけではなく、少しずつ隠されていくという面白さがあります。しかし、肉眼で用意にみることができる金星・火星・木星・土星の食に比べると、望遠鏡でしか観測できないこの2惑星の星食は難しい対象と言えるかもしれません。特に今回は月が大きく明るいため、望遠鏡でかなり視野を拡大しないと、月の明るさに邪魔されて惑星を見つけることもむずかしいかもしれません。それでも、まったく見える可能性の無い現象ではありませんから、チャレンジ精神で観測してみてはいかがでしょうか。月に近づく前に惑星を見つけておくことがポイントになるでしょう。 |
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