Meade人気3機種による土星の撮り比べ

 当社オンラインショッピングでもダントツの人気を誇るMeadeの天体自動導入望遠鏡ですが、お客様から「どのくらい見えるの?」「見え方にどのくらい違いがあるの?」という質問を多くいただいております。

 今回は、当社がデモ機として購入しているETX70ATとETX90-EC・LX90-20の3機種について、同じ時間に同じ条件で撮影した土星の画像を用意しました。機種選定の判断材料としてご覧いただければ幸いです。

 これら画像は、2001年12月14日に当社事務所前にて撮影したもので、冬の上空の気流が激しく流れているため、目で見ても大きく揺らいでいるような条件で撮影しています。このため、露出時間の長いデジカメでの撮影では、細かくぶれてしまって表面の模様などの細かい部分は写し出させていません。しかし、実際に望遠鏡を通してご覧になるときは、もっと細かいところまで見えています。その点も考慮に入れてお考えください。

(写真:テスト中の3機種 左からETX-70AT・ETX-90EC・LX90-20)

撮影共通データ
 デジカメ:カシオQV-8000SX
 アイピース:Meade SP26mm
 アダプタ:Meadeデジカメアダプタによるコリメート撮影
 露出時間:1/4秒
 デジカメのレンズの光学ズームを使って拡大率を変更し、明るさが同じくらいに写るように調節しています。各機種とも数枚撮影した中から最も良く写っているものを、明るさとコントラスト調整のみを簡単に行っています。コンポジット(合成)などはまったく行っていません。

●ETX-70AT

 標準付属のMA25mmでは、土星の存在とやや楕円形に広がった様子を見つけることができ、MA9mmでは輪がかわいく取り巻いている様子を見ることができます。
 デジカメの画像でもこのように輪が取り巻いている様子ははっきりと見ることができます。アクロマートレンズのため、このように倍率を上げた場合は色収差がはっきりとでてしまうため、色合いがちょっと違って見える場合があります。この画像でも若干黄色みがかって写っていますね。

●ETX-90EC

 標準付属のSP26mmでも、輪があることがはっきり確認できます。ETX-70に比べると、輪郭もはっきりしていますし色も自然に見えます。思い切り倍率をあげて見ると、本体の縞模様や輪の隙間も見えてきます。しかし、あまり倍率をあげると本体が暗くなってしまい、かえって見にくくなってしまう場合もあります。
 Meadeのマクストフは、設計に無理がなく良好に研磨された補正レンズによって非常にシャープな像を結びます。

●LX90-20

 標準付属のSP26mmで輪も本体の縞模様も充分確認できます。明るさも充分ありますから、倍率を思い切り高くしても暗く見にくくなることもありません。
 このテストの日は気流があまり良くなかったため、倍率をあげても一番大きな輪の隙間である「カッシーニの間隙(かんげき)」しか確認できませんでしたが、条件が良い時であれば、輪の濃淡やさらに内側にある「エンケの間隙」が見えることもあります。

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