オーストラリア・ニューサウスウェスト州コーナバラブランのO.Evans氏は、4/12にうみへび座の小宇宙NGC5061に超新星が出現しているのを発見しました。また、長野県佐久市の高見沢今朝雄氏も、同日T-Max400で撮影したフィルムから独立して発見しました。
高見沢氏からの報告により八ヶ岳南麓天文台の串田氏が、またEvans氏からの報告によりオーストラリアのGarradd氏がそれぞれ翌13日にCCDにより同定観測されました。
これにより、この超新星はSN1996Xの仮符号が付きました。
串田氏のCCD観測では14.0等と観測されており、位置は次の通りです。
α= 13h18m01s.13, δ= -26o50'45".3 (J2000.0)
串田氏が3/24に撮影した写真(15.5等まで)からはこの位置に星は無いということです。
NGC5061は10.3等(GSC)で長径3.6'のE0タイプ銀河で、M83よりさらに南東にあります。
このほか、中国の北京天文台のグループが、4/10にからす座のNGC4027に16等の超新星を発見しています。
日時 :1996年4月25日 午前0時15分10秒(JST)
光学系:ビクセンR200SS 20cm反射 焦点距離800mm F4
架台 :タカハシEM-200赤道儀+ノブオ電子天体自動導入コントローラーPyxis
カメラ:SBIG ST-6 露出60秒 光映舎製カメラアダプター使用
撮影地:埼玉県蓮田市
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