茨城県水戸市の桜井幸夫さんは、2/20に撮影したカラーフィルムから新星らしい天体を発見しました。発見位置は次のとおりです。
α = 17h52m32s.69 δ = -17゚41'07".3 (J2000.0)
天体は11.4等で赤い色をしているということです。ところが、桜井氏の過去の捜索フィルムのうち1993年から94年のものにはこの位置に星を認めることができないのですが、95年の1月に撮影したフィルムに12.5等で写っており、以後5月・8−10月・そして今年1−2月のフィルムには確認できるとのことです。
世界各国の過去に撮影されたプレートなどを検索したところ、この位置に恒星は見つかっていないことから、新星であることは間違いないと考えられています。ESOの90cm望遠鏡による分光観測では、全光度12.8等と観測されています。
もし新星だったとすると、一度明るくなってから1年以上もほぼ同じ明るさを保っているということは、非常に特異な存在となります。
近年にこの付近を撮影した写真をお持ちの方は、是非写真をチェックしてみてください。もし写っていましたらご報告をお待ちしています。
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