南米チリのVina del Mar在住の天体観測家 William Liller氏は、3/4に85mmカメラレンズで撮影した2コマの35mm版フィルムから、いて座に7.7等の新星らしい天体を発見しました。
CCDにより25日に撮影した画像からLiller氏が測定した天体の位置は以下のとおりです。
α = 17h54m40s.46 δ = -26゜14'15".2 (J2000.0)
岡山県美星町にある美星天文台の綾仁和哉氏と川端哲也氏によると、同天文台の101cm反射望遠鏡でこの新星を分光観測したところ、水素による輝線と近赤外の784nm付近の帯域の輝帯を検出したとのことです。この輝線は新星の特徴と考えられます。
現在各地でスペクトル観測を行っています。最近この付近を撮影した写真をお持ちの方は、是非写真をチェックしてみてください。もし写っていましたらご報告をお待ちしています。
なお、この新星は1月4日に発見されたとも座の新星らしい天体につぐ今年2番目の新星となります。
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