オーストラリアの首都キャンベラ近郊のWanniassa在住ののVello Tabur氏は、10月14日に28cm反射望遠鏡に取りつけたCCDカメラで彗星捜索中に、南天のくじゃく座付近に11.7等の彗星状天体を発見しました。Tabor氏による彗星発見は1997年7月以来3度目です。
その後の南半球の観測者による位置情報により、来年4月に近日点(約1.4AU)を通過する暫定軌道が計算されました。この軌道によると、日本からは今月下旬ごろから夕方の西の空の低いところで見られ、近日点通過後は明け方の空で比較的良い条件になるようです。近日点距離が1.4AUと比較的遠いため、現在の明るさより急激に明るくなることは望めませんが、9等前後までは明るくなることが予想されます。
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