オーストラリアのDaniel W. Lynn氏は、8等の彗星らしい天体を発見しました。オーストラリア・LoomberahのGordon Garradd氏がCCDによる確認観測を行い、仮符号C/1999N2となりました。
 
 その後の7/15までの観測からマースデン氏が計算した暫定軌道によると、この彗星は現在地球にもっとも近づいている状態で、今年7月23日に近日点(0.76096AU)を通過することがわかりました。日本からは夕方の西の空に見ることができ、これから少しずつ良くなってきますので、是非追跡観測をしてみてください。

 以下に、マースデン氏が計算した暫定軌道要素と位置予報を掲載します。


Lynn 彗星 (C/1999N2) 軌道要素 (放物線)

近日点通過 = 1999/07/23.099 (TT)
近日点距離 = 0.76096 AU
近日点引数 =  357.816
昇交点黄経 =  254.322  (2000.0)
軌道傾斜角 =  112.443 

 時刻/ 0h ET   赤経 (2000.0) 赤緯    Δ     r    光度
1999 July 15    9 59.51  -13 06.5  0.580  0.777   7.2
          16   10 10.90  -10 54.7  0.591  0.774   7.2
          17   10 21.61  - 8 45.5  0.603  0.770   7.3
          18   10 31.65  - 6 40.0  0.618  0.768   7.3
          19   10 41.03  - 4 39.1  0.634  0.765   7.3
          20   10 49.79  - 2 43.3  0.652  0.763   7.4
          21   10 57.95  - 0 52.8  0.671  0.762   7.5

(Ephemeris from IAUC7224)       

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