9/25の明け方に冷却CCDを使用して撮影したLee彗星と二重星団です。仲秋の名月が穏やかに空を照らす中、雲がゆっくりと空を通過するという条件での撮影です。画像のバックが青・緑・赤にそれぞれ染まっているのは、撮影時にその部分に雲が通過したことを示しています。
昨日の画像(下記参照)に比べるともっと接近している様子がわかりますね。昨日よりも長い焦点距離のレンズで撮影しているので、拡大率が大きくなっています。今回はLRGB法で画像処理を行っており、星像も小さく抑えられています。
日時 :1999年9月25日 04:15〜04:30
架台 :Meade LXD600
光学系:タムロン アダプトール2 135mmF2.5 絞り4
カメラ:武藤工業 CV-04 2×2ビニング
フィルター:光映舎製RGBフィルター(旧タイプ)
露出 :R 30秒 G 2分 B 2分 L2分
撮影地:当社ベランダ
Stella Image 2 でLRGB合成 解像度調節
9/23 22:40に冷却CCDを使用して撮影したLee彗星と二重星団です。市街地での撮影でなおかつ月明の影響を受けているため、あまり鮮明な画像ではありませんが、青く輝くLee彗星がはっきりと確認できます。画像下部の3色の光は、撮影時に入り込んだ家のアンテナです。
日時 :1999年9月23日 22:40〜22:50
架台 :Meade LXD600
光学系:SMC PENTAX-M 85mm F2 絞り2.8
カメラ:武藤工業 CV-04 2×2ビニング
フィルター:光映舎製RGBフィルター(旧タイプ)
露出 :R 1分 G 2分 B 2分
撮影地:当社ベランダ
Stella Image 2 でRGB合成 解像度調節
撮影時は薄明がまだ残っており、さらに薄雲がかかり東京と同じ程度の星空でしたが、ご覧のような彗星の姿をとらえることができました。画面全体に出ているドーナツ上の暗部はオプティカルウィンドウ上のゴミです。フラットフィールドを撮影すれば消すことができるものです。彗星はこれから少しずつ太陽に近づくため早い時間に沈むようになってきますが、それとともに明るくなってきますから、双眼鏡でも簡単に確認できるくらいになるでしょう。
日時 :1999年5月22日 19:10 (60sec)
架台 :ビクセンGP赤道儀+スカイセンサー2000PC
光学系:ビクセンR200SS直焦点(D=200mm fl=800mm F=4)
カメラ:武藤工業 CV-04 2×2ビニング
撮影地:山梨県清里高原 ペンションスケッチブック前
以下に、ウィリアムズ氏が4/26までの82この観測から計算した軌道要素と、6月までの位置予報を掲載します。
Lee 彗星 (C/1999H1) 軌道要素 (放物線) 近日点通過 = 1999/07/11.1735 (TT) 近日点距離 = 0.708563 AU 近日点引数 = 40.6354 昇交点黄経 = 162.6176 (2000.0) 軌道傾斜角 = 149.3607 時刻/ 0h ET 赤経 (2000.0) 赤緯 Δ r 光度 1999 May. 2 10 10.98 -50 03.6 0.728 1.486 8.0 7 09 36.64 -38 48.5 0.722 1.414 7.8 12 09 14.07 -27 31.1 0.750 1.342 7.7 17 09 14.07 -27 31.1 0.750 1.342 7.6 22 08 58.79 -17 22.4 0.807 1.270 7.5 27 08 40.21 -01 49.6 0.977 1.128 7.5 June 1 08 34.15 +03 53.8 1.075 1.059 7.4 6 08 29.20 +08 37.9 1.176 0.992 7.3 11 08 24.87 +12 37.5 1.275 0.929 7.2 16 08 20.79 +16 04.2 1.370 0.870 7.1 21 08 16.68 +19 06.5 1.457 0.817 6.9
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