オーストラリアのシドニー近郊Heathcote在住のPeter Williams氏は、コンパス座に10等の彗星らしい天体を発見。Michael Mattiazzo氏等により同定観測され、仮符号C/1998P1が付けられています。彗星は現在比較的早い早さで南東に移動しています。G.Garradd氏の撮影したCCD画像では、中央集光を伴った拡散状で、尾らしいものは見えていません。
発見から8/12までの観測データから、以下のような軌道要素が計算されました。これによると、彗星は近日点通過に向かってゆっくりと北上し、9月後半からは太陽に近づいてしまうため観測不能になり、11月ごろおとめ座付近を北上するころから再観測ができるようになりそうです。彗星と地球の位置関係があまりよくないため、明るさは今と同じ10等台を保ったままになりそうです。
Williams彗星 (C/1998P1) 暫定軌道要素 (放物線)
近日点通過 = 1998/10/16.95 (TT)
近日点距離 = 1.1623 AU
近日点引数 = 292.81
昇交点黄経 = 156.09 (2000.0)
軌道傾斜角 = 145.62
時刻/ 0h ET 赤経 (2000.0) 赤緯 Δ r 光度
1998 Aug. 15 14 35.94 -59 42.0 1.053 1.520 9.4
20 14 13.45 -54 23.7 1.142 1.473 9.5
25 13 59.76 -49 50.7 1.239 1.428 9.5
30 13 50.91 -46 00.8 1.339 1.385 9.5
09 04 13 44.94 -42 47.5 1.440 1.345 9.6
09 13 40.79 -40 04.0 1.539 1.308 9.6
14 13 37.81 -37 44.3 1.634 1.274 9.6
19 13 35.64 -35 43.4 1.723 1.244 9.6
24 13 34.02 -33 57.6 1.805 1.218 9.6
1998 Nov. 23 13 23.32 -19 58.0 1.978 1.301 10.1
28 13 21.53 -18 47.4 1.923 1.338 10.2
Dec. 03 13 19.28 -17 31.0 1.859 1.377 10.2
08 13 16.45 -16 07.1 1.788 1.419 10.3
13 13 12.88 -14 33.5 1.711 1.464 10.3
18 13 08.41 -12 47.4 1.628 1.511 10.4
23 13 02.80 -10 45.6 1.543 1.559 10.4
28 12 55.81 -08 24.1 1.456 1.609 10.4
(Ephemeris from IAUC6988 B. Marsden)
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