C/1997J1を5/7〜8に観測をしていたフランスのM.Meunierは、すぐ近隣に別の新彗星を発見しました。若干遅れて独立して同じフランスのP.DupouyとJ.F.Lahitteもこの彗星を発見しています。仮符号はC/1997J2となります。C/1997J1とほぼ同じ14等程度に観測されており、移動速度も遅いということです。
その後の観測により、この彗星はまだ4AU付近の遠いところにおり、極めてゆっくりした速度で移動しています。来年の3月に近日点を通過しますが、その距離も3AUと遠いものです。あまり条件はよくありませんが、継続して観測できる天体として記録しておくとよいでしょう。
Mueller-Dupouy 彗星 (C/1997J2) 軌道要素 (放物線)
近日点通過 = 1998/03/09.29591(TT)
近日点距離 = 3.0458049 AU
近日点引数 = 122.61423
昇交点黄経 = 148.82885 (2000.0)
軌道傾斜角 = 91.22586
時刻/ 0h ET 赤経 (2000.0) 赤緯 Δ r 光度
1997 June 1 10 48.6 +72 29.7 4.301 4.067 12.8
6 10 50.8 +72 08.2 4.304 4.037 12.7
11 10 54.1 +71 46.1 4.305 4.007 12.7
16 10 58.3 +71 23.5 4.302 3.977 12.7
21 11 03.5 +71 00.5 4.297 3.948 12.6
26 11 09.4 +70 37.3 4.288 3.919 12.6
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