1998年のしし座流星群

 1998年最大の天文現象と言われたしし座流星群。テレビなどでも取り上げられ、皆さんも夜通し空を見上げた方も多いことでしょう。
 スターゲイズ観測隊(?)は、当日の気象状況を分析した結果、晴天率の高いであろう場所として、当社提携ペンションのある野辺山高原を観測地に設定。夕方出発して、一路野辺山へ向かいました。
 野辺山に着いたのは午後9:00時ごろ。もうふと見上げると、すでに流星は飛んでいる!。早速観測準備にとりかかります。しかし、八ヶ岳から吹き下ろしてくる風はものすごいもので、車を風上に置いて、なんとか風をよけながらの観測になりました。準備中にもたくさんの流星が流れ、期待が一層高まります。今年はおうし座群も活発に活動しているようで、しし群とは対称的にゆっくりとした火球がふぅっと流れたりして、流れ星にもいろいろな種類があることを実感しますね。
 しし群の流星は、他の流星群とあきらかに違い、流れたあとに流星痕がうっすらと残ってとても美しく流れます。私達のグループは一晩中ずっと空を見続けていましたが、グループ全体ではおそらく500個くらいの流星を数えたのではないかと思います。
 この写真は、そんな中で18日午前4時13分に出現した大火球です。東日本を中心にこの流星をとらえた写真がたくさん天文雑誌などを賑わせています。流れた後に延々と残る流星痕は5分以上見えていましたね。
 確かに「流星雨」と呼ぶには物足りない出現ではありましたが、私としては大変満足でした。果たして1999年はどうなるでしょうか。出現のピークは世界各国で計算されたデータを集めてもはっきりしていないのが現状です。月があるとは言え、夜半には沈んで絶好の観測条件となります。是非皆さんもまた星空のきれいな場所に足を運んでみてください。少なくと、'98年と同じような流星をみることができると思いますよ!。

写真提供:吾妻 秀一氏
撮影地:長野県野辺山高原

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