2/7 ニューヨーク→帰国

 さて、いよいよ帰国です。今回の帰国便は朝早いので、マンハッタンのホテルから早朝タクシーで空港に向かいました。

 AM8:20のフライトに6:00に到着。日曜の朝ということもあり、まだ空港はとても静です。ポートランドでの乗り継ぎ帰国便の搭乗券も発券してもらって、搭乗開始まで空港内のマーケットでサンドイッチを買って、ホームページを作りながら過ごすことにしました。

 空港内にモジュラージャックのついた公衆電話をやっと発見!。でもそれ1台だけで、パソコンを置く台も無く、けっきょく接続は不可能でした・・・。

 J.F.ケネディー国際空港で待機中のボーイング757型機。行きのアトランタからワシントンへの便と同じ飛行機ですが、今日はお客さんが少ないので、席を自由に選べます。もちろん窓側の席を確保。今日は空からの風景をゆっくりと見ることができそうです。

 乗客は全部で100名くらいでしょうか。私と同じように乗り継ぐのであろう日本人の乗客もちらほらと見えます。

 飛び立つと、遠くにマンハッタンの高層ビル群が見えてきます。大きく旋回して西海岸北部の港町ポートランドに向かいます。ポートランドとニュヨークは3時間の時差があります。ポートランド時間で11:05着。6時間弱のフライトになります。

 下界にはアメリカの大地が広がっています。日本に比べると、家の大きさや土地の区画の取り方が大きいのが良く解ります。下の写真の左はロッキー山脈を越えるところ。右側はポートランドに着く手前でコロンバス川に沿って飛んでいるところです。

 四角く区切られた畑の区画の中に、まん丸くいくつもの円が見えているところが何カ所かありました。なにかを収穫したあとかなぁと思うのですが、まるで人工的に作った幾何学模様のようで、おもしろい風景でした。

 ポートランドの着陸する態勢にはいると、またもや厚い雲の中に。雲が切れるとポートランドの街が眼下に広がり、無事にランディング。コンコースにでると、もうここは日本ではないかと思うくらい、たくさんの日本人が乗り継ぎ便の搭乗を待っていました。ちょうどこの時間は東京(成田)・名古屋・福岡と韓国のソウルに向かう便がほぼ同時に出発するため、各地から集まってきた中継便からおりた日本人がいるわけです。免税みやげ店も日本人だらけで、日本人の店員もいるので、置いてある商品以外はまったく日本とかわらない風景です(^_^)。

 いよいよ、VISA免除のグリーンタグを返納して、帰国便の機内へ。帰国便も比較的空いていて、窓側の座席を確保できました。機内は日本人9割・アメリカ人(?)1割くらい。滑走路から飛びだつ頃、空に晴れ間が見えてきて、翼の向こうに虹が見えてきました。右の写真は離陸直前の虹です。

 ポートランドから日本へは日付変更線を越えて10時間のフライト。日本時間の16:50に着陸予定。

 巡航高度に達してからまもなく機内食が提供されました。今日は鶏肉のソテーと牛ステーキ・魚介類の3種類が選べました。私は鶏のソテーを選びました。味の方はまぁまぁと言ったところ。

 飛行機は大圏コースを飛ぶため、地図上より北を飛行。しばらくはアラスカ半島に沿って飛びます。リアス式海岸の入り組んだ入江がいくつも見え、ところどころに小さな村があるのが見えます。

 大平洋上空の乱気流も今日はそれほど多くなく、いつのまにかうとうとと寝てしまっていました。着陸前のスナックが配られ、いよいよ着陸態勢。遠くに陸地が見えてきて、利根川の河口と銚子の市街地・屏風浦・犬吠埼がはっきりと見えてきました。お天気は大変良いようです。

 無事に成田空港に着陸。シャトルでターミナルに向かい、入国審査はパスポートの提示だけ。バゲージクレームも最後はちゃんと出てきて(^_^)、税関も申告無しで通過。残ったドルとT/Cを両替して京成の特急で上野で乗り換えて、自宅に戻ってきました。

 最後にまたまたマニアックな話し。乗った東北線の電車は113系でした。横須賀/総武快速線で使っていた113系を塗り直して東北線に投入しているようで、正面の塗りわけは115系と同じになっていました。私ののった編成は113系だけの15連でしたから、併結の問題から運用は限定しているのではないでしょうか。


 こうして、8日間のアメリカ旅行は終わりました。アメリカで受け取ってきたたくさんの刺激。音楽はほんとうに満腹でこれからゆっくり消化していかなければならないほど、たくさんの感動を与えてくれました。日本にはどうしてこういう土壌がないのだろうかと、いろいろな物でたくさんの疑問を持ちました。

けれど、アメリカの抱えている問題のいくつかも私には見えた気がします。いくら平等を詠っても、結局それを詠うほど不平があまれてしまう社会状況。消費型社会の典型などもその例かもしれません。

 そして、自分自身について。まだまだ未熟な点がたくさんあること。ほんとにGlobalな視点を持つには、もっと旅行したりいろいろな物を見たり聞いたりする必要があることを、また改めて感じました。多少は自信のあった英語力もじっさいあまり役に立っていなかったし(^_^)、ほんとに、まだまだ勉強ですねっ。

今回の旅行でいちばんの思い出。ふだんの旅行では「1番」がなかなか決められない物なのですが、今回ははっきりしています。フィラデルフィア最終日のAcademy of Music Ballroomでのコンサートですね。これはほんとに一生忘れない気がします。

最後まで読んでくださった方々に、お礼申し上げます。感想などありましたら、是非メールで聞かせてくださいね。楽しみにしています。


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