今日は実質的に最後の日となります。

　土曜の朝はとっても静かです。お世話になったB&Bを後にして、地下鉄で鉄道の駅がある30th Street Stationに向かいます。

　フィラデルフィアの地下鉄もトークン制で、ボストンと同じ路面電車兼用のグリーンラインのほかに、オレンジライン・ブルーライン・レッドラインが市内を走っています。30th Street Stationにはブルーラインとグリーンラインが通じています。　

　駅ではまずチケットを窓口で購入し、ロビーにあるリーフ式の出発案内板で出発ホームを確認します。まだ発車まで少し時間があったので、構内のマクドナルドでソーセージエッグマフィンを買って時間を過ごします。

　やがて9番線発であることが表示されて、乗客がホームに通じる階段に集まってきました。AMTRAKでは保安上の問題で列車の発車直前までホームに人が入れないようにしています。発車5分前にホームへのゲートが開かれ、席につくとすぐに発車。機関車1両に客車9両の編成です

　途中4駅に停車。土曜の朝なので乗客はやや少なめなのでしょうか。こうして鉄道に乗ってみると、やっぱ列車旅は良いなぁト思ってしまいます。今回は移動がみんな飛行機でしたから、こういうオープンな空間と地上の風景をみながらの移動はとても楽しいものです。

　列車が走り出してほどなく改札がはじまります。購入した切符を確認して半券を回収すると、右の写真のようなスタフを座席の上の荷物棚にある座席番号のところにはさんで行きます。これには乗車駅と降車駅がパンチで記録されていて、乗務員が下車駅が近づくと回収しに来て駅につくことを教えてくれるわけです。　

　定刻より少し早くニューヨーク Pennsylvania Stationに10:55に到着。とりあえずホテルにチェックインして身軽になってから、今日の予定を考えます。

　最終日のニューヨークは土曜日なのでいろいろなエンタテイメントがあります。適当に当日券で入れるものを選んで、まずはおとといと同じリンカーンセンター内のNewyork State Theaterで行われているニューヨークシティーバレエのステージを見ることにしました。リンカーンセンターには他にメトロポリタン・オペラハウスもあり、こちらではヴェルディの「アイーダ」が上演されていました。こちらは超満員で、立見席も売り切れてしまうほどの人気でした。

　バレエの方は、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」をモチーフにした"Fanfare" ショパンのピアノ曲による"Dance At A Gathering" そして、ラヴェルの"La Valse" La Valseはもともとはディアギレフがバレエ用としてラヴェルに発注した曲ですが、ここで上演されているものは、これも含めてすべてオリジナルをアレンジして創作したもののようです。

　バレエを見終わってから、ブロードウェイを南に歩いてみることにしました。土曜の夕方ですから、どこも大変なにぎわいです。いろいろな店が並んでいて、レストランも中華や和食の店も多く見られます。34thまで歩いて、一昨日天気が悪くて行くのをやめたエンパイア・ステートビルに行ってみることにしました。今日も曇ってはいるのですが、雲が高いとこにあるので夜景はきれいに見えると思ったからです。

　地下のチケット売り場でチケットを買って、セキュリティーチェックを受けてから80階まで高速エレベーターで上がって、そこからさらに86階までのぼると、Observatoryと名づけられた展望台に出ることができます。

　エンパイアステートビルを後にして、ブロードウェイを歩いていくと、ミュージカルや映画を上映している劇場街に入ってきます。ミス・サイゴンの上演されているブロードウェイ・シアターには、黒山の人だかりができていました。どこか入れそうなところで１つミュージカルを見て行こうかと思ったのですが、あまりの人の多さにちょっと足が遠のいてしまいました(^_^)。

　このまま地下鉄にのってホテルにもどりました。この日、地下鉄は工事のため変則的な運転をしていて、下り線の各駅停車は運休していたため、一旦タイムズスクエアまでもどってから、急行で下る形になりました。