2/2 ワシントン→ボストン観光

 まだ夜があけきらぬ6:00。外は雨が降り続いています。ホテルをチェックアウトして今日の目的地ボストンに向かうため、メトロで空港に向かいます。
 デルタ航空のカウンターでチケットを引き換え、荷物を預けてデルタシャトル専用の搭乗口へ。セキュリティーチェックはアトランタのときよりちょっとゆるい感じ?。17Aとかかれたゲートには「6320 BOSTON」と紙に書いてある。搭乗がはじまるアナウンスがありゲートに向かうが、そこには飛行機はいない(^_^)。専用のバスに乗せられてしばらく走ると、右手に数機のプロペラ機が見えてきました。「BEX」とかかれたその飛行機は40人乗りの双発プロペラ機サーブ340でした。Business Express社が他の航空会社と提携して運行している便のようで、機内のパンフレットにはデルタのほかにNWやAAの名前も書いてありました。

 初めて乗るプロペラ機!。座席は3列で難なく窓際を確保。うるさいのは覚悟でプロペラの直後に座りました。ほどなく出発して離陸。ジェット機より明らかに「飛び立つ」感覚が味わえます(^_^)。すぐに厚い雲の中に入り、しばらくは雲と気流との戦い。雲の上にでるとすばらしい雲海と朝日が待ち受けていました。ときおり雲に入りながらも無事にボストン上空に到着。雲の中から見えてきたボストン市内は、真っ白な雪でした!。

BEXに乗り込むところ

 空港からは無料のシャトルバスでボストン地下鉄「T」のAirport駅へ。ボストンの地下鉄もワシントン同様色分けされており、こちらは車体もその色で区別されているので大変わかりやすい。空港にアクセスしているのはブルーラインで、市内中心部のGoverment centerまで15分。

 ここからグリーンラインに乗りかえ。ここでお目にかかったのがアメリカ最古の地下鉄です。まるっきり路面電車の形をした2両編成の連接車が、2編成つながって現れました。もちろんホームの高さも路面電車のホームと同じくらいしかなく、駅を出てすぐに急曲線を描いて次のPark Streetへ。ここでは方面別にホームが分かれていて、次々と列車が出ては入ってきます。とりあえず、今日の宿泊先のMillner Hotelに向かうためBOYLSTON駅で下車。地上に出ると街と一緒に雪景色が飛び込んできました。でも、今は小雨が降っているだけです。

今日の宿泊先

Millner Hotel Boston
 ホテルで予約している旨を告げると、チェックイン前だけれど部屋に通してくれました。荷物を置いて一休みしてから市内へ。Boylston駅はボストンコモンというアメリカでもっとも古い公園に隣接している。公園の中を少し歩いてから、マサチューセッツ州議事堂を見に行く。見に行くというよりも、あまりにも目立っているので自然と足が向いてしまった(^_^)。ちょうど市民のデモ行進が行われていてちょっと騒然とした感じ。ここから「ビーコン・ヒル」と呼ばれる高級住宅街を見て回る。レンガ作りのしゃれた家やアパートメントが並んでいる。

ビーコンヒルの住宅街

駐車中の車にこんな張り紙が・・・

 キングス・チャペルはイギリスの植民地だったころにイギリス国教会の教会として立てられたもので、当時の市民はイギリス国教会と決別してやってきた人がほとんどだったため、建設には猛烈な反対があったそうです。分厚い壁の作りは他の教会とはかなり趣が違います。火曜の昼にはここで音楽会が開かれるというので、時間を見計らって行ってきました。

 雨の中をたくさん歩いたらちょっと足が疲れてしまったので、一旦ホテルに戻り一休みするつもりが、ちょっと昼寝が長くなってしまって(^_^)、行こうと思っていたボストン科学博物館に行けなくなってしまった・・・。16:30に再びホテルを出て、今日のコンサートが行われるBoston Symphony Hallへ。火曜は17:00からRush Ticketが発売されるとのことだったので行ってみると、15人くらいの人か列を作っていました。たった$8で一流オケの演奏が聞けるのですからこんな得な話しはありません(^_^)。

 開演までまだ時間があるので、Tで中心部へ。オレンジラインのState駅を出ると、そこが旧州議事堂です。ここでアメリカ独立宣言が読み上げられたのだそうです。夜はどの建物も美しくライトアップされていて、雨が逆にいっそうきれいに見せてくれています。

 市街をしばらく歩いて見つけた本屋に行ってみました。かなり大きな本屋さんで、2階に天文書籍を扱ったコーナーを発見。日本でも良く目にするDevid Marlinの写真集などが目に入ってきた。はじめてみる本も多く、入門書もいろいろな種類が発売されていました。その中で目に付いたのがCambridge大学の出版部が出している星図でした。きれいに色分けされた星図と必要不可欠な天体の初データ・毎月の星空の見え方などがとても簡潔にわかりやすくまとめてありました。日本にもこういう星図があるといいですね。他に、昔年間購読していたSky & TelescopeAstronomy誌も購入しました。

 再びTでSymphonyへ。これがそのまま駅名なのです。ボストンの地下鉄の駅名はこんな感じでとてもわかりやすいですね。ラッシュアワーなので列車の頻度も多く、日本の地下鉄では考えられないような運転頻度でやってきます。いったいどうやって運行管理しているんだろう・・・。グリーンライン以外のは8両程度の大型車で運転手と車掌が乗務していましたが、グリーンラインは運転手のみのワンマン運転。また、郊外に出るとそのま路面電車になってしまうのだそうです。

 ホールに入ると、開演前にコメンテーターが曲の解説をしてくれるPre-Concert Talkが始まっていました。今日の曲はフィンランドの新鋭作曲家リンドバーグの新作と、ベートーベンのピアノ協奏曲Nr.1・そしてお目当てのシベリウスの「トゥオネラの白鳥」と交響曲第3番です。背筋がゾクゾクするようなトゥオネラの白鳥。さすがプロだなぁと感じさせます。

 フィラデルフィア管弦楽団に比べると、奏者一人一人の個性はボストンのほうがあるような気がします。

ご存知の方も多いと思いますが、Boston Symphonic Orchestraは小沢征爾氏が音楽監督をしており、今年で就任25年目になるのだそうです。そのせいか日本の奏者がたくさんいるのです。観客も日本人の姿がよく目に付きますね。

 Tでホテルに戻る途中でセブンイレブンで買いこんで、ホテルの部屋で夕食。明日も朝早くから移動です。


ボストンの地下鉄

 下がトークンと呼ばれる切符の変わりで、これを改札機に入れるとゲートを通過できる。右は1DIME(¢10)コイン。

 右はグリーンラインのPark Street駅

トークンの販売機(Symphony駅)

Park Street駅のオレンジラインのホーム

Boylston駅の側線に止めてあった古い車両。おそらく保存してあるのだと思います。

運転はATO装置が取り付けられていて、乗務員は先頭車で前方監視と乗客の乗り降りの監視が主な仕事。女性の乗務員も多かったです。グリーンラインは基本的に1人乗務で、他の3つは編成が長いためか中間車に乗務員が乗ってドア操作をしていたものもありました。

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