オーストラリア首都近郊のWanniassaのVello Tabur氏は、8/19に20cm反射望遠鏡で彗星捜索中に、エリダヌス座に10等の彗星状天体を発見しました。その後H.Mikuz氏・A.Hale氏により同定観測され、仮符号C/1996Q1となりました。
 その後の観測から、以下のような軌道が計算されました。これによると、10月初旬に地球に0.38AUまで接近し、6等くらいまで明るくなる予報になります。明け方の東の空で比較的観測しやすい位置にあります。まだ絶対観測数が少ないので、是非継続して観測して報告してください。

 なかなか撮影する時間が無かったのですが、ようやく捕らえることができました。予報よりはるかに明るいですね。6×30のファインダーでも容易に確認できます。今回3色分解で撮影したのですが、この画像はそのうちの青フィルターによるです。3色分解画像はこちらをクリックしてください。赤フィルターで撮影したものでは、はっきりしたジェットのようなものが見られます。

 日時 :1996年9月23日 午前3時02分32秒(JST)
 光学系:ビクセンR200SS 20cm反射 焦点距離800mm F4
 架台 :タカハシEM-200赤道儀+ノブオ電子天体自動導入コントローラーPyxis
 カメラ:MUTOH CV-04 露出60秒 光映舎製カメラアダプター 青フィルター使用
 撮影地:埼玉県白岡町


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