オーストラリア・サイディングスプリングにあるAAO(南オーストラリア天文台)のQ. A. Parker氏は、8/8にU.K.シュミット望遠鏡できょしちょう座付近を撮影したプレートから、13等の彗星状の天体を発見しました。翌9日に、同じオース トラリアのアマチュア天文家G. Garradd氏により同定観測され、仮符号C/1996 P1となりました。
 これらの観測から、この彗星は1983年に、赤外線観測衛星IRASの発見した周期彗星(P/1983 M1)であることが確認されました。これにより、IRAS周期彗星には近日中に確定符号が付与されることになります。
 彗星はしばらくの間日本からは観測することができませんが、近日点通過の10月末ごろに夕方の南東の空に見えてくるようになります。明るさは11等程度と見込まれます。

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