アメリカ ニューメキシコ州のHoward Brewington氏は、7/4に20cm反射望遠鏡による彗星捜索中に、しし座足部付近に10等の彗星状の天体を発見しました。報告を受けたA. Hale氏の連絡により、G. Garradd氏が同定観測を行いました。仮符号はC/1996N1となります。
7/3に発見されたBrewington彗星 (C/1996N1)の位置予報を掲載します。実はIAUCからは7/6付けですでに暫定軌道要素が届いていたのですが、国内の観測データも合せて再計算してから掲載しようと思っていたました。しかし、天候の問題もあって国内での観測報告は無かったため、とりあえずIAUC6430の軌道要素を元に暫定位置予報を作成しました。
この軌道によると、北半球からはこれからかなり良い条件で観測できそうです。夕方の西の空を比較的ゆっくりした速度で北に進みます。地球からの距離は0.8-9AUを保ったままで近日点通過の様子をちょうど側面から見るような位置関係になります。この夏の継続的観測対象としてたいへん良いですね。是非観測してご報告ください。
8月に入ってから8等で観測されています。日本からは宵の西空に良い条件で見えています。国内の観測報告が非常に少ないです。観測された方は是非ご報告ください。
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